岸田総理は「打たれ強い」のか「打たれても感じない」のか、自民党内に困惑が広がっている。
衆院3補選や静岡県知事選で自民党が負けてもぜんぜん堪えていないように映る。
普通心配事があると食欲がなくなるのだが、夜な夜な会食をこなしている。
この人は趣味が「酒と広島カープ」というだけあって酒を飲むと元気が出るらしい。
広島には「弥山」(みせん)という美味い地酒がある。
しかしさすがに今国会での解散は見送るようだ。
裏金問題が尾を引き、さらには乾坤一擲の「定額減税」も効果なしで、ここで解散を打てば自民過半数割れも有り得る。
自民党幹部が寄ってたかって「殿ご乱心」とばかりに羽交い絞めだ。
ところが解散だけは何とか阻止するが、だからと言って「岸田下ろし」は起きない。
なんとも不思議な政局だ。
自民党の退潮傾向からか、ポスト岸田の面々に迫力が無い。
石破茂は自民党内に味方が少ない、河野太郎は独善が過ぎる、小泉孝太郎も底が割れた、高市早苗も晋三無しでは無理、野心満々の茂木敏充は足元の経世会が崩壊、上川陽子は静岡知事選で自滅、等々だ。
結局自民党にとって必要なのは「時間稼ぎ」
国民が裏金問題を忘れてくれることが願いだとか、この国にとっては何ともうすら寒い状況ではある。