熾烈を極めたアメリカの大統領選もようやく終幕を迎えつつある。
この4年間トランプがかき乱した「国際協調」という価値観が、バイデンによってもう一度再建されるであろう。
またそうあって欲しいと願うものである。
「アメリカファースト」なるものを引っ提げてトランプは登場した。
保護貿易主義を貫き、TPP、パリ協定、イランとの核合意などから離脱した。
しかし世界中で起きたことは、
下手なプロレス興行のような、全員がリングに上がってルールを無視した殴り合いの世界であった。
私は終始一貫して、トランプが壊した世界協調という秩序をバイデンなら立て直せると主張してきた。
2020,8,14 「バイデンになれば新しい世界が生まれるか?」
9,10 「トランプが壊した同盟国の絆をバイデンは立て直せるか」
11,7 「アメリカは民主的な法の秩序を取り戻すことが出来るか?」
アメリカは経済力も軍事力も世界NO1である。
この国の指導者は何があってもたじろかない強い意思と、アメリカ国民はもとより世界の人々に寄り添う「惻隠の情」がなければならない。
惻隠の情ーーー相手の心情を深く理解することであり、親が子を思う心と同じで、相手の立場に立って物事を感じること
日本は安倍・菅政権で「品格ある国家」からどんどん遠ざかっている。
藤原正彦氏によれば、品格ある国家の指標は四つあるという。
①独立不羈(ふき) ②高い道徳 ③美しい田園 ④天才の輩出
私もこの考えに全く同意する。
日本はアメリカの従属国に甘んじることなく、アメリカの良きパートナーとして品格を重んじる国であって欲しいものである。