日米同盟は日本の基軸だから米国と仲良くするのは当然のこと。
世界第2位の大国にのし上がった中国が傲慢な態度を見せているだけにだ。
しかし、唯々諾々と米国の意向に従っているだけでは日本の国益を全うできないだろう。
特に台湾海峡で紛争が発生した場合、台湾と日本がウクライナ化する危険は絶対に避けなければならない。
かって石原慎太郎が「NOと言える日本」という本を著して物議を醸した。
誰に対してNOと言うかといえばそれはアメリカである。
石原慎太郎はあまり好きな政治家ではなかったが、
今にして思えば「骨のある政治家」だったと思う。
先日、自民党の総裁候補9人が沖縄で公開討論会を行った。
さまざまリップサービスをしていたが、沖縄の人たちはどんな思いで聞いていたであろうか?
おそらく白けていたか、もしくは無力感に襲われていたことだろう。
日本が未だにアメリカの従属国だという現実は沖縄に色濃く残っている。
米軍基地の大部分が沖縄にある。これ自体理不尽なことだ。
さらにもっと理不尽なことは「日米地位協定」が手つかずになっていることだ。
米兵が公務として行った行為は米軍に裁判権があるのだ。
だから何回でも米兵による沖縄の少女性暴力事件が起きる。
公務と主張すれば日本で裁判できない。裁判できたとしてもそれは米軍の好意によるものだ。
「日米地位協定」に言及したものは、立憲民主党では候補者4人すべて、自民党は石破茂のみ。
自民党は、まったく及び腰なのだ。
自民党のトラウマは、田中角栄政権や鳩山由紀夫政権がアメリカ離れを起こそうとしたとき(独自外交をしようとしたとき)、アメリカによって政権崩壊に至ったことだろう。
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ政治家は出てこないものだろうか?
そんな人でなければこの国を自立させることができないだろう。