コロナの感染が世界的に広まり始めた時に、日本はなぜか感染者数が少なかった。
政府が強制的なロックダウンをしたわけでもない。
その時は、国民の公衆衛生意識の高さやアジアにおける「ファクターX」があるのではと考えられていた。
昨年の夏ごろまでは政府が無能・無策でもコロナ過を何とか乗り切れると考えられていた。
ところが「無能・無策」のまま何もしないでくれていたら良かったのだが、「GOTOキャンペーン」なるものを始めてしまった。
これで一挙に「タガが緩んだ」。
政府はもとより国民までもがコロナを甘く見るようになってしまった。
(野党や医療関係者などは警鐘を鳴らしていたのだが)
年末年始にかけて一挙に感染が拡大し東京や大阪では医療崩壊寸前までいった。
慌ててワクチン対策に奔走したがすでに手遅れ。世界でも途上国レベルのワクチン接種率。
それには根本的な問題があった。
ファイザーとの供給契約が余りにも杜撰だったのだ。
2月17日から医療従事者の接種が始まったのだが、この辺りから政府の方針が支離滅裂。
医療従事者に優先的に接種を行い完了させるべきを、政権支持率などを気にしてか高齢者への接種を並行で始めてしまった。
結局医療従事者も高齢者も満足な接種が出来なくなった。
こういううのを「虻蜂取らず」という。
もともと虻も蜂も捕まえにくい。下手したら刺される。結局どちらも逃がしたのだ。
◉まず医療従事者のワクチン接種を完遂させるべきだ。
◉その後高齢者は高齢の人から順番に接種すればよい。葉書で接種日を通知すればみな安心する。
◉菅政権はワクチン確保に全力を投入し、後のスケジュールは地方自治体に任せるべきだ。