政局の節目になるとこの男が動く。小沢一郎だ。
最初は1993(平成5年)細川護熙を担いで非自民8党派による連立政権を樹立した。
二回目は2009(平成21年)鳩山由紀夫を担いで民主党・社民党・国民新党による連立だった。
今回、「野党候補一本化で政権交代を実現する有志の会」を立ち上げた。
立憲民主党内で53人が賛同し、さらに増えるようだ。(所属衆院議員96人の過半数を超える)
呼びかけ人は、
阿部知子・稲富修二・小川淳也・小沢一郎・鎌田さゆり・菊田真紀子・手塚仁雄・原口一博・松木謙公・谷田川元・柚木道義・湯原俊二
この小沢の動きは、泉健太現代表の学級会的手法では勝てない、と見切ったうえでのことだろう。
小沢一郎
「各党が全部候補を立てたのでは自民党に勝てるわけがない。候補の一本化、野党間の協力が大事だと思っている人が大多数だ。この思いをはっきり声に出すことに有志の会の意味がある」
小川淳也
「現在の党に単独で(政権交代を)実現しうる力量がないことは謙虚に真摯に認めつつ、他の野党とも十分に連携すべきだ」
自民党と公明党は政策面でかなりの違いがあるが、
自民党は政権維持のため、公明党は何が何でも政権に入っていたい,そのために手を結んでいる。
維新の会も大阪では公明党と手を組んで6選挙区を明け渡している。
議会での協力をあてにしていたからだ。
立憲が他党と組むと野合批判をするが、自分たち自身が野合しているようなものだ。
今国会を見ても数を頼みにまともな議論をしない政府与党。
対抗する野党勢力が強くないと国会の軽視が進み、民主主義が劣化する。
野党第一党の立憲民主は、野党候補一本化で政権交代を実現する方向で動くべきだろう。