日銀はすっかり甘く見られたようだ。
誰からそう見られているかというと「投機筋」という得体のしれない集団。
日銀が蛮勇を振るってマイナス金利を解除したのだが、これからも金融緩和基調を続けるとアナウンスしたため効果半減。
半減どころか円安方向へ逆噴射だ。
33年ぶりの円安水準になってしまった。
さすがに見かねた鈴木財務相が、
「あらゆるポジションを排除せずに断固たる措置をとる」と発言。
この「断固たる措置」という言葉は、いざとなったら本当に為替介入するという覚悟を示す。
当分為替から目が離せない。
この10年来の日本経済の低迷は「異次元金融緩和」による円安誘導が大きな原因。
カンフル注射を打ち続けて自力でリハビリする気力・体力を削いでしまった。
今の段階は、歯を食いしばってでも金利を引き上げて円高にすべき。
四方八方に気を配っていれば、投機筋に見透かされるだけ。
今の状態が続けば円安が原因の物価高は国民生活を直撃する。
日銀よ、もっと覚悟を持て。