自民党の総裁選は、百家争鳴と言えば聞こえが良いが、暑い盛りに一斉に鳴きだす蝉みたいなものだ。
松尾芭蕉もびっくりだろう。
閑さや岩にしみ入る蝉の声
裏金問題の時は岩のように口を閉ざしていたのに一斉に鳴きだした。
国民の目からそらそうという魂胆ありあり。
現職の大臣や幹事長が辞職するでもなく総裁選に名乗りを上げるのは異常だ。
しかも20人集めるのに四苦八苦している人もいる。
今の段階でこんな状況なら泡まつ候補のレベルだろう。
メディアもメディアだ。20人そろった人から報道すればよいのだ。
こんなバカ騒ぎをしているから、国民生活への目配りが決定的に欠けている。
特に物価対策だ。コメの不足は看過できない。
今の自民党は、「危機感無きキリギリス」のようだ。
イソップ寓話にある話だが、
夏の間アリは食べ物を集めていた。然しキリギリスは歌を歌って遊んでいた。
冬になって食べ物に困ったキリギリスがアリのもとを訪れた。
アリは今の国民だ。
裏金問題のケリもつけず国民生活にも目配りせず、仲間内で大騒ぎする自民党を応援するだろうか?