今年は急激に円安が進んだ。
ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰したのと、日銀無策による円安で物価高騰に歯止めがかからない。
この流れに投機筋も悪乗りした。
このように急激に進んだ円安は急激に円高に振れる可能性がある。
このように円安から円高に振れる時期は外貨預金の扱いは注意したほうが良い。
高金利に目がくらむと急激な円高による元本割れが発生するからだ。
円高に振れた理由は、
①米国の消費者物価の上昇が鈍化した。(前年同月比7.7%、8%を割るのは8か月ぶり)
②米国FRBの複数幹部が利上げに慎重な発言。
③この急激な円高で投機筋は損を出したのでは?損切りせざるを得なくなる。
最近の日銀黒田総裁は元気がない、というより四面楚歌だ。
黒田総裁を擁護する人は政界にも経済界にもいないだろう。
みな、来年4月の退任を見越して動いている。
後任の総裁は「アベノミクスからの撤退」と言う難事業に取り組まねばならない。
最近黒田総裁はようやく「金融緩和策について柔軟化もあり得る」と修正を示唆した。
もう手遅れではあるが。
アメリカは独占企業が多いので価格転嫁が容易、だから物価はすぐ上がる。
ところが日本は多段階の下請け構造だから、それぞれの段階で吸収する。(主に中堅・零細企業で)
そんなわけで、企業物価は上がっても消費者物価は上がりにくい。
こんな感じで物価がじわじわ上がる、状態が続くだろう。
とにかく現役の人たちの給与を上げるべきだ。
当然物価以上に上げるべし。民が栄えれば国も栄える。
何のために内部留保を500兆円も溜めているのか?