遂にと言うべきかようやくと言うべきか、安倍政権はじりじりと追い詰められている。
共同通信社の世論調査によれば、安倍内閣の支持率は41.0%で前回調査から8.3%下落。
不支持率は46.1%に上昇し前回調査から9.4%増えた。不支持が支持を上回った。
前門の虎は、「桜を見る会」問題、カジノを巡る汚職事件、東京高検検事長の不透明な任期延長などだ。
極めつけが「辻元議員へのヤジ」問題か。
要は不誠実な対応による「複合汚染」である。
今日の国会中継で辻元議員の質問は圧巻であった。
前回質問で辻元議員は「地雷を忍ばせていた」
安倍事務所は、「桜を見る会の前夜祭」をホテルニューオオタニで4回、全日空ホテルで3回行っている。
辻元議員は全日空ホテルから文書で回答を求めてそれをもとに追求した。
(一般論としてだが)
①どのパーティでも明細書を出さないということはあるのか?
②宛名なしの領収書を発行することはあるのか?
③ホテル側と参加した個人との個々の契約でパーティを行ったことはあるか?
ホテル側の回答はいずれもそのようなことは「ございません」ということだ。
完全に安倍晋三の説明が崩壊した瞬間である。
予算委員会の場は一瞬、時間が止まったような感じを受けた。
後門の狼は、「新型コロナ」問題だ。
明らかに対応策が後手に回った。
いままでいろいろな問題が発生しても真摯に正面から向き合わず、誤魔化してきた。
その誤魔化しが、いままで安倍一強のためにそれなりに成功を収めてきた。
しかし今回のケースはそんな小手先ではどうにもならない。
正面から向き合って「正面突破」する必要がある。しかし今のやり方では極めて心もとない。
「国内発生初期の段階」などという認識では対応を誤るであろう。