衆院北海道2区、参院長野、参院広島の3選挙区で自民党が全敗した。
衆院北海道2区は自民党が候補者を立てず、長野も羽田王国の牙城だから勝敗の行くへは見えていた。
問題は参院広島である。
広島は自民王国で、前回参院選では河井案里29万票、溝手27万票で56万票をたたき出している。
この時、野党系候補森本33万票、共産党候補7万票の計40万票だ。
当たり前であれば自民党候補が圧勝してもおかしくない。
しかし選挙は水物だ。自民党に猛烈な逆風が吹いたことになる。
◉広島県の有権者は賢明な選択をした。
目を蔽いたくなるような金権選挙の後で、またまた自民党候補を当選させれば、広島県の有権者の政治感覚や倫理観が疑われるところであった。
自民党支持者から対立候補の宮口治子氏に流れた票が3割くらいある。さらには棄権した人も多いだろう。
無党派層は7割が宮口候補を支持した。
立憲民主党支持者はほぼ100%、共産党支持者は8割の人が宮口候補を支持した。
◉菅・二階隠しで党本部は応援に入らず。(実際は入れなかった)
この流れが本番の解散総選挙まで続くとしたら、自民党の退潮は深刻だ。
本当にあとはワクチンとオリンピック頼りになる。それも今のところ不確定要素が多い。
◉公明党の動きは不可解至極
公明党は「金権政治」からは程遠い政党である。
だから自民党が1億5千万円のカネの流れをウヤムヤにしたまま候補者を立てたことについて、距離を置くべきである。
しかし何か下心があるのか(次期衆院選広島3区から公明党候補が出馬する)、公明党支持者の約8割が自民候補に投票した。
創価学会からの指示があったとしたら大きな問題だ。宗教的な倫理観はどこへ行ったのだろう?
◉野党はバラバラにならず1本化すれば自民・公明と互角か、それ以上の戦いができることが証明された。