東京五輪開催をめぐって政治家同士の責任のなすり合いが始まった。
先ず無責任の筆頭は菅首相だろう。
五輪開催の権限はIOC(国際オリンピック委員会)にあり、日本政府はそれに従う立場だと発言した。
何とも「誇り」の無い発言である。
もしオリンピックを強行してコロナが蔓延し日本国民の暮らしと生命が脅かされたら、誰が責任を取るのか?
バッハ会長にとってもらうのか、そんなことが出来るわけがない。日本国の首相に決まっている。
それだけの覚悟と責任を以て発言し、行動すべきであろう。
オリンピック担当大臣の丸川珠代の発言も無責任極まる。
自分がやるべきことを棚上げして、小池東京都知事にかみついた。
オリンピック開催中の医療体制について、
「主催者としての責任、医療現場を預かる責任をどう果たすのか、国はどう支援すればよいのか非常に戸惑う」などと発言。
自分の立場とか能力を過剰に意識しすぎ。
菅首相はお飾りもしくは打席に立つだけのピンチヒッターとして起用したに過ぎない。
話は少し飛ぶが国民民主党の山尾志桜里も大問題。
それなりに政治家としての能力が高いことは認める。
だからと言って人としての道を(倫理的な)を外しても良いということにはならない。
議員パスを私的に利用したという。しかもかって問題になった男女関係が清算できていないようだ。
「恥と誇り」を忘れたと断じざるを得ない。
名古屋東山動物園の上野園長の言葉が印象的だ。
ホモ・サピエンスのリーダーに求められる資質とは?と問われて、次のように答えている。
チンパンジーは、体が大きくて力が強いだけでも信頼されません。リーダーの座を争ってオス同士の喧嘩が始まった時に、群れのメスたちがこぞって加勢したオスが最後に勝ち残ります。そこで支持されるのは、普段から弱い者の面倒見がいいサルなのです。