今冬は大雪だったため、野ネズミたちも食糧確保に大変だったようで、通常はかじらない木々を死に物狂いで食べたようだ。
野ネズミ(この辺に出没するのはエゾヤチネズミ)は、なかなか頭の良い生き物で、美味しくない木は食べない。
美味しい木は果樹類のようで、今年はオカメザクラ、ジュンベリー、クラブアップルなどがやられた。
外樹皮は死んでいる組織なので、食べずにかじり散らす。そして内樹皮を食べるのだ。
実に腹立たしいがやむを得ない。相手も生きるためだ。
通常このような状態で生存は難しいと言われている。
しかしこのオカメザクラは、何とか花をつけようと頑張っている。
このところ毎日、「頑張れ!頑張れ!」と声をかけているからだろうか。
それとも、かじられているのがわかった段階で、木酢液を幹にかけてやったのが良かったのか。
あるいはこの木が持っている生命力のせいだろうか?
「自然派医師」の本間真二郎氏は、次のように述べる。
手洗い、マスク、ソーシャルデスタンスといった「外側の軸」の対策以上に、自分の免疫力、抵抗力、解毒・排出力を高める「内側の軸が」大事だ。
ーー簡単に言うと腸内細菌を元気にする生活になります。腸内細菌を元気にすれば、免疫力、抵抗力、解毒・排出力も上がります。それを衣食住の面から根本的に考えて実行することを指導しています。ーーー
このご意見に、大いに賛同するところです。
木たちにも病原菌の来襲を受けて、それを迎え撃つ防衛システムが備わっているという。
たとえばアントシアニンは活性酸素を除去する抗酸化物質だが、抗菌活性も併せ持っている。
人間もぬくぬくした生活や引きこもりに近い生活はほどほどにして、少々の雑菌は跳ね返す力をつけるべきなのだろう。
2015年5月4日のオカメザクラ