行雲流水の如くに

米国は中国の何に怒っているのか?--それを破壊するまで手を緩めないだろう

米国が中国の手のひら返しに怒って輸入品に25%の関税をかけると息巻いている。
しかし新聞を読んでもテレビのニュースを聞いても具体的な内容が今一つ伝わってこない。
マスコミの取材力の衰えを感じる。

米国は時々「お人よし」な部分を見せる時がある。
中国を上手く育てれば自由主義経済を取り入れ最終的に民主主義国家になると考えてずっと支援してきた。
しかし中国は表面上はそのようなそぶりを見せながら、本音では「民営化と政治改革」を進めないことを決めた。
経済成長を支える安定した道は、国家主義的経済政策と中国共産党による政治の独占を維持することだ。

米国は騙されていることに気づいたようだ。
その大きな契機になったのが、マイケル・ピルズベリーが著した「China 2049」である。
トランプはオバマほど慎重ではないから高めのピンボールをビュンビュン投げている。
しかし相手に当たれば自分も相応のペナルティを受けざるを得ないのだが、あまり気にしてないようだ。

アメリカのターゲットは「中国の国営企業および国営もどき」を潰すことだろう。
格好のターゲットがファーウエイということになる。

だが米国の戦略も支離滅裂なところがある。
中国と本格的に戦うのであればEUや日本と緊密な連携の上対処すべきだ。
しかしEUや日本にも貿易戦争を仕掛けている。こんなことでは米国が逆に孤立するだろう。

いずれにしてもこの覇権争いは始まったばかりだ。
長期戦になることを覚悟してあらゆるところに保険をかけておくべきだろう。

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