行雲流水の如くに

「いつも深く考える」ことは習慣になる

中村天風に「成功の実現」という本がある。

「どんなささいなことにも、有意注意(自分で意を使って注意する)をしなさい

中村天風を尊敬している稲盛和夫(京セラの創業者)はこれをかみ砕いて次のように述べる。

正しい判断をするにはどういう状況下にあるかということを鋭く観察する必要があります。物事の核心に触れるまでの鋭い観察がなければならないのです。この鋭い観察を生むのは、神経の集中です。しかし急に神経を集中しようと思ってもなかなかできるものではありません。実は集中するというのは、習慣性があるのです。

 

実に鋭い指摘である。

普段ボーッとしていて、事が起きてから慌てても遅い、ということだ。

いま大相撲は終盤にかかっている。大関正代は負け越してしまった。聞くところによるとあまり稽古をしないそうだ。

それと誰に対しても同じような取り口で戦っている。注意力と洞察力に欠けるのだろう。

 

「いつも深く考える」ために良い勉強になるのは、宗教と哲学を学ぶことだと思う。

特に政治家や経営者はそうあるべきだと思うが、発言する言葉に重みのある人が少なくなった。

マンガしか読まない政治家は論外にしても、大部分が「利害得失」の話ばかり。

 

人を相手にせず、天を相手にせよ。

天を相手にして、己を盡(つく)して人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし。

西郷隆盛


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コメント一覧

megii123
kenちゃん
その前向きな姿勢は、いろいろ努力して積み上げたんでしょうね。感心致しました。
猪生まれ、B型だけでは説明がつきませんからね、(笑い)

正代は残念ですね。稽古が嫌いだそうで話になりません。
貴景勝も十分稽古をしているのでしょうか?
少し疑問です。
稽古を充分にして、ご指摘の「研究心」があれば上を目差せるのですが。
琴ノ若や王鵬に期待したほうが良いかもしれません。

ちなみに、私もかみさんも相撲大好きです。
knsw0805
「行雲」さん、こんにちは。

「行雲」さんの文章は筋が通っていて見識が高いから、毎日襟を正して読んでいます。

今日も、中村天風の「成功の実現」にピクリとしました。と言いますのも私は日本経営合理化協会が発行する書籍の数々で社長学を学んだからです。特に「一倉定の社長学」シリーズは全巻読破してそれこそ何十年も私の側にあって学んで来ました。そして彼が生存の折にはセミナーにも通い、彼に教えを請いました。そしてそんな経緯もあって日本経営合理化協会刊「中村天風・成功の実現」も読みました。これも愛読書でした。彼は軍事探偵、実業家等波乱万丈の人生から天風会を設立し多くの著名人が師事しましたね

さて大関正代のことをこれらのことと関連されて話をされていましたが、昨日嫁さんと同じ話をしたところでした(笑)私が親方ならどやしつけます。要するに学習能力がないということです。彼は研究心がまるでありません。自分の体の大きさだけで相撲を取っています。腰高、相撲の形がありません。まあはっきり言って日本の力士は「押し相撲」ばかりですからモンゴル相撲に負けてしまいます。その点照ノ富士の親方は「旭富士」です。彼は横綱でしたし四つ相撲でした。照ノ富士は左右どちらか上手を持ったら誰も勝てません。今の親方衆が続ける限り日本人の力士が横綱やモンゴル相撲に負け続けるのではないでしょうか?朝乃山が根性入れ直して横綱になる日が来るのでしょうか?

今日は「行雲」さんの文章内容や相撲の話に反応し過ぎましたね。お許しくださいませ。
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