創価学会の本来の使命は信者に対して安心立命の願いをかなえることだ。
連合もその使命は労働者の生活水準の向上にあるのだろう。
ところが両者とも本来の使命を逸脱し政治に介入しすぎる。
彼らが介入の手段にしているのが「票の力」だ。
創価学会は約700万票だ。
連合は傘下組合員約700万人だが投票意欲のある組合員は200万人くらいと言われている。
今から60年くらい前の創価学会は極めて戦闘能力の高い教団であった。
その戦闘能力の武器になっていたのが「折伏」(しゃくぶく)、私もけっこうな回数で折伏を受けた。
私は学生時代、体育会所属の合気道部に所属していたのでもともと肌合いが違う。
その強引なやり方には辟易していたがその熱心さはある程度評価していた。
ところがこのところの創価学会は宗教への思い入れはどこへやら、公明党支援が「御本尊」になってしまったのか?
昭和40年代や50年代は春先になると交通ストが当たり前のようにあった。
それは労働運動が華やかなりしころで、賃上げの要求に経営者側が飲まなければ交通ストを打つ。
これはかなりの威力を示した。2日くらい続くと経営者側もだいたい降りた。
しかし、このところの連合は労働者の生活水準向上を吹っ飛ばして、支持政党への介入が目に余る。
30年間賃金の上がらない国にしてしまった責任の半分は、連合にもあるだろう。
政治にああだこうだと首を突っ込む前にやることがあるだろう、と言いたい。