日本国内の敵対する勢力に対し「反日」という言葉を使うようになったのは何時ごろからだろう?
もともとは中国や韓国が、日本に対して「反日デモ」を行ったあたりが起源だろう。
それを転用する形で、「ネトウヨ」が自分たちの考え方と異なる日本国内の勢力もしくは個人に対し使い始めた。
月刊「Hanada」という保守系というよりはネトウヨレベルの雑誌がある。
そこで安倍前首相が櫻井よしこ氏と対談をした。
「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催(五輪)に強く反対している」
何時も責任を取らない安倍晋三は、ここでも巧妙に「逃げ道」を確保している。
「一部から反日的ではないかと批判されている」という逃げ道だ。
安倍晋三個人は言っていないと開き直れる。
五輪開催に反対している人たちは、この日本を愛していることに変わりはない。
愛するが故の反対なのだ。
いやしくも一国の首相を8年近く務めた人間が、五輪中止を求める人たちに対して「反日」という侮蔑的発言をすることは許せない。
今まで森友問題や桜を見る会問題、河井夫婦贈収賄事件などきっちりした説明もなく逃げ回っている。
今回の発言は上記の問題以上に危うい発言なのだ。
さらに問題なのは、この程度のレベルの教養と品性に欠ける前首相に群がる自民党の議員たちの無様なありさまは一体何なんだろう。
秋の解散総選挙後をにらんで、なんとか議連(名称にあまり意味はないようだ)をたくさん立ち上げた安倍・麻生・甘利の3A。
その議連にハエかアリのように議員たちが群がっていく。何ともみっともない。
安倍前首相のこの異様なハッスルぶりは、菅政権がこけて安倍晋三の息のかからない政権が出来た場合のリスクを考えての上だろう。
安倍晋三は傷を負った前宰相だ。検察が本気で動けばどうなるだろう?
「桜を見る会」や「河井夫婦事件」は極めて危うい。
焦りからバッタのように飛び跳ねているとしか見えないのだ。