衆院長崎補選4区に木原稔防衛大臣が応援に入った。
(警察官僚への圧力があったと言われる木原氏とは別人だ、ややこしい)
長崎4区には海上自衛隊の佐世保基地があり約5700人の隊員がいる。
自民党候補の応援で、
野党が防衛費の増額に反対していると指摘して、
私はそういう方に佐世保の代表になって欲しくない。(自民党候補)をしっかり応援していただくことが、自衛隊並びにその家族のご苦労に報いることになり、佐世保の発展にもつながっていく。
この発言のどこが問題かと言えば、自衛隊法では隊員の選挙権の行使を除く政治的行為を制限しているように、特に政治的中立性が重視されている。
自衛隊のトップが特定の候補への投票を呼び掛けることは、明らかに政治的中立性を侵しているからだ。
野党からの批判に対して例の如く、
「もしそういう誤解を生むということであれば遺憾に思います。その部分は撤回する」と発言。
誰も誤解していない、「あんたの失言でしょう」というのが実際のところ。
このところの自民党政権は防衛大臣を軽く扱いすぎだ。
極東地域に緊張が高まっている時に、自衛隊法すらもまともに読み込んでいない防衛大臣では心配だ。
更にはシビリアンコントロール(文民統制)をどこまで理解しているのだろう?
自衛隊は国と国民を守るために存在する。
その自衛隊を文民(政治家)が統制する。
特定の政党(自民党)を守るために存在するのではない。