作家の野坂昭如氏が亡くなられたとのこと。
『火垂るの墓』の著者として有名で
もっといえば『おもちゃのチャチャチャ』の作詞家としても有名、
いや、これは知る人ぞ知るなのかもしれない。
僕はその作詞の事実を知った時に
戦争で満足に遊べなかった
節子に宛てた詞なのかなぁ
と感じてしまい、
火垂るの墓は当然泣いてしまうのに
あの明るい
おもちゃのチャチャチャ
でも泣いてしまうという事態が発生していました。
いや、そうだと思って聞いてみてよ、おもちゃのチャチャチャ。
今まで夢にあふれた曲で聞いてたのが、
すごく切ない曲に突然変化するから。
で、
そんな火垂るの墓なんですが
野坂氏の娘が、
小学校の時の国語のテストで
火垂るの墓が
題材として選ばれたことがあって
その問題の一つとして
「このとき、作者はどう思っていたのでしょうか」
というのがあって
困った娘さんは、野坂氏に聞きに行ったら
野坂氏は
「締め切りが明日だから、あと何文字で、こいつを書ききったら仕事が終わる、と考えていた」
と答えて、
えらいことになった、というエピソードがあります。
このエピソードは、
僕が国語で小説の授業をするたびに
頭の中をこだましていきます。
作者の思いなぞ、わかるわけがない
そういうことです。
テストの問題は
問題作成者の感想文を読まされているだけです。
このとき、問題作成者である私はどう思って作品を読んでいたのでしょうか
それをこたえるのがテストです。
国語のテストの解き方は様々ありますが
基本はそこのところをうまくやるかです。
そんなことから問題を解きだすテクニックを
冬期講習の国語の授業や
合宿の高校国語の授業でやろうかな、なんて思っています。
お申し込みはお早めに。