我が家のリビングにユリの香りが漂っています。
いい香りに癒されています。
今年の初めにひとつの時代が終わった。
* * *
私が45年前に嫁いできたのは洋服店(紳士服店)だった。
そこの2代目であるやまとくんと結婚した。
私は田舎育ちだったが農家に嫁ぐことは考えていなかった。
父が面白いことを言っていた。
農業ができないとは言うなよ、農業が嫌いなんですと言えよと。
まんざら嘘ではなかった。
力仕事はよくしていたしよく働く方だと思う。
農業自体嫌いではない。
若い時、父母の手伝いをして眩暈がして倒れたことがあるほど。(^^;)
だが田舎育ちなのに虫や蛙などが大っ嫌いな私!
父も毛虫のようなくねくねとした虫は嫌いだったので父に似たのだろう。
そんな父が街に嫁がせたかったと言うのもある。
私の叔母(父の姉)は街に嫁いでいてお正月や夏休みには
子供たちや孫まで連れて泊まりに来ていた。
叔母の子供が交代で家族で泊まりに来ていた。
私や父は嬉しかったが母は大変だっただろうなと今更ながら思う。
そんな人達を見て私は羨ましいと思っていた。
だからいつからか街に行きたいと思うようになったのも確かである。
その叔母も虫が大っ嫌いだった。
そして叔母夫婦も紳士服店を営んでいた。
偶然にも私もそうなった。
*
話は逸れたが、〇〇洋服店は義父が始めたお店である。
義父は若い頃、裁判官になりたくて東京で勉強していたが
親がやせ細っていく義父を見て連れ戻したそうな。
そして親戚が手広く営んでいた洋服店に修業に行かされ
昭和10年に義父はお店を開いた。
義父はその1年後に結婚して段々とお店を広げていった。。。
ーつづくー
--- なでしこ ---