*  一日一笑  *

何事も頑張りすぎず、多くを望まず、自分らしく暮らしたい。

ひとつの時代の終わりー2・・・!

2022年02月25日 13時29分45秒 | 日常



やっとここまで開花したクリスマスローズです。





やまとくんは小さい頃から家業を継ぐと決めていたそうだ。
商売が好きなだけあって商売が向いていると思う。
愛想がよく人当たりがよくお客さんからお兄さんと慕われ
一緒に旅行した人もいるくらい。
自分で言うのも何だが私も人に嫌な顔をしないし愛想はいいと思う。
だが困ったことに接客があまり好きではない。
おそらく誰もがそうは思わなかっただろう。
もちろん全然接客をしないと言うことはなかったが事務の方が好きだった。

* 

昔、従業員が10人位いたそうだが
私が嫁いで来た頃は社員は家族を入れて6人だった。
その後30年の内に義父が亡くなり従業員も辞め私とやまとくんの二人になった。
そして今から15年前、やまとくんが60歳の時にお店を閉めることに決めた。
丁度、義母の介護と重なったので決心が付いたのだろう。
義母は会社を辞めて4ヶ月後に89歳で亡くなった。

* * *

あれから15年。
商売は辞めたけれど会社自体は存在していた。
お店はなくても会社は存在するのだから
毎年決算書を作って提出しなければいけなかった。
その間、経理士さんのお世話にもなっていた。

私はそれもやまとくんが元気なうちにけりを付けて欲しかった。

そしてやっと昨年の9月末をもって廃業することを決めた。
さて、廃業と簡単に言ってみたものの調べてみると手続きが大変!
これを司法書士さんに全部任せると〇〇万掛かるらしい。
私は辞めるのにそんなにお金をかけたくないと思った。
私達でやるしかないでしょう!

調べてみると手続きは色々あるが我が家はもう商売をしていなかったので
思ったより簡単にできそうだった。

         

法務局に提出する書類はひな型があるのでネットで調べて作成すればいい。
手続きは難しくはないが色々と面倒で日にちがかかる。

9月30日をもって廃業と決めて
書類を作って私は初めて法務局に行った。
それから直ぐと言う訳にはいかず・・・
お世話になっていた経理士さんの所へも何度も足を運び
社会保険事務所にも何回か行った。


そして全てが完了したのは今年の1月になってからだった。

これで子供達に迷惑をかけることもなくなり安堵した。





こうして約86年続いた〇〇洋服店は終わった。
私は嫁に来た立場だから寂しさはそれほどでもなかったが
やまとくんはどうだっただろう・・・?
息子はいるが後を継ぐ気もなく、
ましてや継がす気もなかったやまとくん。
やまとくんの気持ちは計り知れない。


やまとくん長い間ご苦労様でした。。。


---  なでしこ ---

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