1ヶ月前からブログでお騒がせした我が農園の葉焼け騒動。農園では今年の2月から始まって原因究明に思いっきり時間が掛かっていたのだが、ようやくその原因が完全に判った。原因は水と辿り着いているが、感覚に頼らずはっきりした証拠が欲しかったのだ。
先日蘭を売りに行ったノンカイ県ポンピサイの園芸店の売場へ、うちの農園から苗で買っていただいた羊歯が成長して並んでいたのだが、うちの農園より遮光は少なく明るい場所へ置かれているのに葉はピカピカで一切痛みなし。水は溜池の水を濾過した集落の水道だそうだ。妻の農園でも井戸水を利用した農薬散布の後処理をしないと確実に葉焼けしていたのに、試しに水道水利用で後処理を省いても葉焼けをしなかった。水も怪しいと思いつつ、今までもこの水で栽培してきたという気持ちもあって信じたかった井戸水が原因なのは間違い無いと理解できた。
時系列を整理してみよう。
2007年 園芸店開店。水源は35mの井戸。取水口は21m下。
2009年 業態を農園へ変更。毎年少しずつ規模拡張。
2010年 農園拡張により水が不足。水道併用開始。
2011年11月 35mの井戸の取水口を30m下に変更。水道併用を止める。
これが原因と思われるが、この時は地下水位が高く被害無し。
2012年2月 地下水位が低下し水質悪化。気温も上がり葉焼け開始。
2012年3月 遮光ネットを追加したが、液肥や農薬の散布後に発生。
2012年4月 新しい井戸使用開始。地下50m。取水口は40m下。葉焼け継続。
2012年6月 農薬と液肥の散布方法変更により葉焼けが止まったと錯覚。
本当に止まった理由は雨季入りで散水回数が減り、また葉が雨で洗われるため。気温低下も理由。
2012年9月 追加した遮光ネットを撤去。軽く葉焼け発生したが、液肥散布が理由と思う。
2012年10月 留守中に通常の散水のみで葉焼け発生。
以降ブログで皆様がご存知の通りの迷走。
今まで栽培して何も問題無かったのに、なぜ急に葉焼けが始まったのか全く分からなかった。水質が悪い井戸水で葉焼けの再現をさせようとしても、気温が高くならないと焼けないし、遮光をきつくしても焼けない、そして新芽が出て葉が広がり始めた柔らかい一時期しか焼けないので、農園で同じ条件を作れず思い通りの再現は難しかったのだ。最初は今年の猛暑を怪しみ、それから新しく使い始めた農薬や肥料を怪しみ、従業員を怪しみ(悪)、遮光不足を怪しみ、他所にあるうちの羊歯とその環境を見てようやく本当の原因である井戸水にたどり着いた。
妻がいくつかの園芸店店主とお話ししたが、井戸水は使えないそうだ。どちらの店もも用水路の水か水道水を使うそうだ。(ムーバーン(集落)の簡易水道は注意)今まで井戸水で栽培できた我家が幸せだったのか、それとも井戸水にリスクがあることを知らずに規模拡大したのは間抜けだったのか、答えはまだ出ない。
とりあえず井戸水の使用を止めて、全て水道水使用に切り替えた。水道代は月に5000バーツくらいだろう。水量と水質がずっと安定していれば悪くない価格だが、水道水の水質が悪化したら全て終わりなので、そうならない為にも良質な水を確保しなければならない。先ずは35mの井戸の取水口を上げてみたい。今は稲刈りで職人が居ないので、しばらく待って始めるだろう。腰痛持ちな私には出来ないのだ。
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2011年11月 35mの井戸の取水口を30m下に変更。水道併用を止める。
これが原因と思われるが、この時は地下水位が高く被害無し。
2012年2月 地下水位が低下し水質悪化。気温も上がり葉焼け開始。
2012年3月 遮光ネットを追加したが、液肥や農薬の散布後に発生。
2012年4月 新しい井戸使用開始。地下50m。取水口は40m下。葉焼け継続。
2012年6月 農薬と液肥の散布方法変更により葉焼けが止まったと錯覚。
本当に止まった理由は雨季入りで散水回数が減り、また葉が雨で洗われるため。気温低下も理由。
2012年9月 追加した遮光ネットを撤去。軽く葉焼け発生したが、液肥散布が理由と思う。
2012年10月 留守中に通常の散水のみで葉焼け発生。
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今まで栽培して何も問題無かったのに、なぜ急に葉焼けが始まったのか全く分からなかった。水質が悪い井戸水で葉焼けの再現をさせようとしても、気温が高くならないと焼けないし、遮光をきつくしても焼けない、そして新芽が出て葉が広がり始めた柔らかい一時期しか焼けないので、農園で同じ条件を作れず思い通りの再現は難しかったのだ。最初は今年の猛暑を怪しみ、それから新しく使い始めた農薬や肥料を怪しみ、従業員を怪しみ(悪)、遮光不足を怪しみ、他所にあるうちの羊歯とその環境を見てようやく本当の原因である井戸水にたどり着いた。
妻がいくつかの園芸店店主とお話ししたが、井戸水は使えないそうだ。どちらの店もも用水路の水か水道水を使うそうだ。(ムーバーン(集落)の簡易水道は注意)今まで井戸水で栽培できた我家が幸せだったのか、それとも井戸水にリスクがあることを知らずに規模拡大したのは間抜けだったのか、答えはまだ出ない。
とりあえず井戸水の使用を止めて、全て水道水使用に切り替えた。水道代は月に5000バーツくらいだろう。水量と水質がずっと安定していれば悪くない価格だが、水道水の水質が悪化したら全て終わりなので、そうならない為にも良質な水を確保しなければならない。先ずは35mの井戸の取水口を上げてみたい。今は稲刈りで職人が居ないので、しばらく待って始めるだろう。腰痛持ちな私には出来ないのだ。
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木炭を使った簡易浄化槽なんかも、安価で良いかも知れませんね。
葉焼けの真の原因が判って、良かったですね。
井戸水の水質とは、ちょっと意外に感じました。
農園経営、管理は、たいへんだと思ってましたが、これほど
とは!
メンカームさん。奥さん共々、これからも頑張って、綺麗な
羊歯、蘭などを作っていってください。ガンバッテー!
腰痛持ちはそこでのんびり釣りでも。
イサーンは水との戦いですね。チェンマイは山が多いので、その点問題無さそうでが、どうなんでしょう。?
しかし、郊外の土地代がバカ上りしてます。
グリーンビジネスの新規参入はきつそうです。
親の代からの仕事を受け継いできた、というのではなく、一から始められたのだから
試行錯誤の連続で、さぞいろいろと心を痛められたことだろうと、お察しします。
天気にも左右される商売でしょうから、少しでも良い水が確保できるといいですよね。
頑張ってください。
muga さん宅の電気代は我が家の5倍以上・・・驚き!
(ちなみに水道代は800程で、乾季には1000坪に毎日散水しています。)
完全水道水に切り替えて3日目ですが、好調です。
葉焼け再発から1ヶ月、ようやく真のリカバリに入れます。
木炭について勉強してみます。
NAOさん
そうなんですよ。
家の周りで作るネギや唐辛子は、この井戸水で何も問題無いのです。
まさか葉焼けの原因とは思いませんでした。
頑張ります。
ピヤポンさん
そうなんですよ。大きな貯水池が欲しいです。
釣りも良いですね。
mugaさん
なぜイサーンで観賞植物を生産する人が少ないか
今頃になって理解できました。
まともな水が手に入れば
それだけで強みですね。
農地の価格高騰はこちらでも話を聞きます。
ぷんぷくさん
失敗の数だけノウハウは蓄積できるのですが
失敗だらけでもう何が何だか分からなくなってました。
ようやく理解できました。
ぺんぺん草さん
近くならパイプラインを作るのですが、残念です。
我家の両隣も池ですが、あと少しで干上がりそうです。
50m先は水が豊富なのに上手く行かないなあと思います。
タイは日本では思いもつかない事が多いですよね、商用電源の品質もめちゃくちゃ悪いし、もちろん水関係、井戸水も少し離れると違う水質だし、季節によっての変化は激しいし…基本が不安定なので何がなんだかさらに判らなくなり…しかし計測器を投入するのはコスト的にありえないし…大変ですよね。
今回は野菜も同じ水を使っていて
そちらは異常無かったので
水が原因と見つけるまでに時間が掛かりました。
この環境に合わせた栽培カレンダーが出来るまでは
苦労しそうです。
計測器は照度計とEC計くらいは持とうと思いました。
水道の水質が悪化しないのを祈って栽培を続けます。
業務用で割引はないのでしょうかね。