川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

10月1日/ 今日は何の日

2012-10-01 00:15:00 | その他

(1982年)世界初のCDプレーヤー発売

この日ソニーが発売した「CDP-101」がCDプレーヤー第1号機。
そのサイズに、ソニーの並々ならぬ自信が溢れていると、あの頃は感じられた。

現在は必ずしもそうではないが、あの時代、ピュア・オーディオの横幅は400mm以上が定番だった(ソニーの場合、サイドウッド無しの標準仕様だと430mm)。
ところが、CDP-101はたったの355mm。
これは当時のミニコンポの平均値である。
ミニコンポなんて格下、即ち、大した音は出せない、フルサイズのオーディオこそが本格派と思われてた時代に、ソニーは大きさに関係なく良い音が出せる機器を開発したことをかたちで表現した訳だ。
ミニサイズのオーディオに対して抱く当時の人々の先入観を打ち砕かんとして、わざとダウンサイズさせたモデルを1号機に採用することを決断した同社首脳陣が、如何にオーディオ新時代への挑戦に賭けていたかが読み取れる。
その後、他社同様ソニーも上位モデルはフルサイズの横幅のプレーヤーを次々と発売したことからも、初代モデルには見た目のインパクトを重視したデザインが意図的に採用されたことが分かる。