2017年9月に公開した本記事ですが、今でもたくさんの方が閲覧していただいてます。本当にありがとうございます。
とはいえ、5年以上が経過し内容(タックル構成)を修正しておりますので、「前の記事と違う!」部分があってもご容赦いただければ幸いです。
特に以前は、初心者でもアジのタックルでタチウオも!と考えていましたが、東京湾でもテンヤタチウオが人気となり、カバーできない範囲なのでライトアジに絞ってます。
2024.05 コータロー記
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「初めて乗合船で釣りをしたい。」
「船宿のレンタルタックルを使ったけど、自分のものが欲しい。」
「道具にはお金をかけず、釣行回数にはお金をかけたい。」
そんなお悩みにお答えしたいと思ってエントリーした記事です。
釣りのブログやWEBページはたくさんありますが、個人的には
「CRかわはぎちゃん倶楽部2」さんのブログなんか最高!だと思うのですが、一つの記事でサクッと入れる入口になればと思っております。
おまけ程度ですが、動作の基本となる、竿の持ち方もご紹介します。
さて、東京湾の乗合船でライトタックルアジを釣る事ができるタックル(今回は竿、リール、道糸、テンビン(カゴ)の組み合わせ)。
それでいて、リーズナブルな割に耐久力が高いものって何だろう、と考え自身の経験からチョイスしました。
私と同行する友人は海が初めての方も多いですが、この組み合わせで後悔した事はありません。幹事みたいな事をやる事が多く初めての方にも、たくさんお土産持って帰ってもらえることを念頭に!
■竿
軽くて汎用性の高い、ライトゲームロッドをチョイス。
釣りが初めての友人にも使ってもらって、不安なく釣行できています。
廉価な竿ですが、デザインは悪くなく安っぽさを感じません。
・推奨されるオモリの範囲(オモリ負荷と言います)として20号-60号(メーカーサイト参照値)という事ですが、ベストは40号とお考え下さい。
実際には、東京湾のLTアジ釣りは40号ビシを使う事がほとんど。
・竿の全長は190cm、2m以内のため実釣時の操作が楽
・仕舞寸法(持ち運び時の寸法)は99cm
・竿の曲がり具合(調子っていいます)は73調子です(詳細は省きますので、詳しく知りたい方は「釣り竿 調子」等で検索してください)。
上記の竿は、東京湾のLTアジを楽しむ場合の40号オモリ、水深30m前後に絞って記載しました。
同じシリーズで3種類(190がMとMH、230はMHのみ)ラインナップされていますが、ライトアジオンリーならば190MでOKですが、もう少しオモリが大きくなるイサキ釣りやライト五目、タチウオなども視野に入れるなら、190MHをオススメします。オモリ負荷は30-80号です。
ロッドの先の太さ(先径といいます)が190Mだと1.7mmですが、190MHだと1.9mmになるので、重いオモリにも対応が可能になります。
■リール
シマノの小物・船用リール「20ゲンプウ200PG(もしくは201)」をおすすめします。(200が右ハンドル・201が左ハンドル) 20という表記は2020年発売モデルという事。
・右利きの方は右ハンドル、左利きの方は左ハンドルをどうぞ。
(慣れてくれば、左右両方揃えると思います。なぜかというと、一般的には船の右舷に座るなら右巻き、左舷に座るなら左巻きがコマセを使う釣りでは使いやすいとされています。)
・右ハンドルを購入されたなら、船に乗船時はなるべく右舷(右側)に座席をとると良いと思います。(コマセを使う釣りの場合は、コマセバケツと竿の位置関係が手返し『釣ってから次に仕掛けを落とすまでの時間』が早くなります)
・両軸リールでは定評のあるSHIMANO製
・1日使っても体力が持つ軽量リール
・PE(糸の種類 現在の主流です)ラインの2号を200m巻く事が出来るため、ライトタックルの魚種の棚(釣る深さ)に最適
■ライン 道糸(竿から魚のいるタナまで使う糸を道糸といいます)
最初にリールに巻くラインはPEラインで太さ2号を推奨。
※釣る魚種や水深、オモリによって多少号数(太さ)が変わるのですが(例えば、PE1号前後とされていたり、PE2号以下となっていたり)、汎用性(いろいろな釣り物に使いたい)重視なら2号を巻いておくことをお勧めします。
・ラインは消耗品、私は安価である事を第一に考えてます
・1m毎にマーキングされているため、指示棚(船長から支持される釣る深さ)へ仕掛けを落とす際に迷いにくい
・10m毎に色が変わるのは、一般的です
汎用性重視なら2号
200m巻き マルチカラータイプで棚とりがしやすい
一般的には、ラインが太い方が潮流の影響を受けやすいのですが、オマツリした際のほどき易さという点では太いラインの方が容易に対処できます。
■竿受け(ロッドキーパー)
竿とリールを船縁に置くための道具。一度購入すれば長く使えます。
自分はダイワのライトホルダーメタルという製品を利用してますが、友人が利用しているチビラークをオススメします。
こちらの方が安価ですが、使い勝手はそれほど変わらず、付属品で細軸対応のアダプターが付いています。
↓商品選択可能な画面に遷移するので、サイズ「チビ(小型魚対応)」、パターン「チビラーク」となっている事を確認してください。
■尻手ベルト&尻手ロープ
竿が落ちても回収できるように、尻手ベルトと尻手ロープは必ずつけるようにしましょう。参考として商品リンク掲載していますが、私は100均で代用品購入して使っています。
■テンビン(カゴ)
羽田や金沢八景などから出船するライトタックルアジは40号のオモリを利用するのが一般的。その際は、弓型テンビン+オモリ+カゴの組み合わせになります。
ミンチを使用するため、小骨などが残ったり、匂いも持ち帰ることになるので、釣行後の掃除が結構面倒。
ほとんどの船宿が無料でレンタル(ロストした場合は請求されます)しているので、そちらを利用される方も多く、無理に買わなくても良いかと思います。
購入されるなら、オモリ+カゴが一体になっている、アンドンビシの方が仕掛けの絡みも少なく良いですね。
テンビンは長さ30cmなら、ライトタチウオの餌釣りにも対応できます。
こちらがオモリとカゴが一体になったアンドンビシ。
購入の際は、東京湾ではイワシミンチが標準なのでミンチ用を購入してください。(アミコマセ用と間違わないように)
天秤の先には仕掛けを付けるのですが、天秤と仕掛けの間にクッションゴムを使うケースもあります。
LTアジ釣りなら、クッションゴムではなくこの手の輪ゴムで代用できます。
■道具を長持ちさせる秘訣は
自分の道具を揃えたら、釣行後のメンテナンスが重要です。
特に海釣りの場合には、塩分をいかに落として保管するかで使用期間が大きく変わってしまいます。
と、いうか・・・メンテしなければ1回の釣行で破損する事も当たり前の世界です。
可能であれば、下船した際に桟橋や船宿の洗い場でホースで真水で流しておく。
帰宅後は時間を置かずお風呂場へ道具を持ち込む。
鉄則として、道具を洗う際はお湯は絶対に使用しない!(リールのグリスが流れたり、竿のガイド(糸を通す穴)部分の接着剤が弱くなる。
水シャワーで、まずは真水をかけて塩を流しましょう。
ご自身の入浴は後回しでも、まず1回真水をかけてください。その後、ゆっくり入浴して体の疲れを癒してから、道具をしっかり洗えば大丈夫です。
竿のグリップ部分(手で握る部分)はコマセや魚の鱗などが付きやすいので、しっかり洗いましょう。
竿本体やガイド部分は丁寧に扱ってください。
いずれも台所用スポンジ(ザラザラの研磨タイプは絶対に使わない)で十分です。
洗剤、石鹸の類は使わない。(オイルや接着剤の天敵です)
リールのノブや、竿のグリップなどは汚れやすく洗剤を使いたくなる気持ちもわかりますが、たいていその部分以外にも洗剤が入ってしまうので、避けましょう。
リールは、流水にあてて糸の塩分などを流す。
絶対に、水を張った桶とかにつけ込まない。
クランプ(握り部分)などは、柔らかいスポンジで汚れを落とす。
洗ったら、しっかり干して乾かしましょう。
水が入り込む部分はたくさんあるので、しっかり乾かすことが重要。
最低でも外の陰干しで2日~3日は干したいですね。
メーカーのサイト等でも、リールの洗い方が紹介されています。
リールにはその後、グリスとオイルを注油。
この際、さす場所によってオイルとグリスを使い分けましょう。
ギア類ははグリス、レベルワインダー ハンドルの可動部 ベアリング等はオイルです。
オイルといっても、556は結構な溶解成分が入っているので、できれば666のマリンスプレーを。
リールオイルとリールグリスがセットになった商品です。
ハサミやロッドホルダーにはこちらを使ってます
しっかりメンテすれば、次回釣行時にも安心!
こういうの面倒な方、船宿によって差が出てしまいますがレンタルタックルを使った方が良いでしょう。
■竿の持ち方
竿にセット
竿の持ち方がしっかり出来ると疲労も少なくなり、釣果も伸びます
重要なのは、脇に竿の後ろをしっかり挟む事
リールの持ち方はこう
親指はスプール(糸巻部分)に、人差し指は竿とリールを包む感じ。位置は、リールの真ん中より前に。
下から見ると
やりがちな悪い例
リールの後ろ側に手が行ってしまい、バランスが崩れて竿の操作も巻く動作もうまくいかない。
今回は「リーズナブルなタックルを一揃え」という観点でまとめてみました。
これより安価にそろう物も、もちろんありますが、何よりも自分が使用して大丈夫だと感じた道具なので自信をもってオススメします。
逆に、これよりも高級なラインナップになると、竿だったらば軽さやアタリが分かりやすくなったり、リールなら糸がどれだけ出たかカウンターがついていたりと、機能的にも充実してきます。
それはそれで中級、上級になれば手を伸ばしていただければ良いでしょう。
何よりも、自分の道具が自分の腕の延長になったように、扱えて魚が釣れる喜びを楽しんでください。