198万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

【20世紀冒険活劇の少年世界】メトロポリス漫画総合研究所(since1997)から、昭和の映画、出版美術、音楽を!

懐しいテレビラジオ人気番組主題歌集

2009-09-22 15:15:47 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
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今日の画像は、

決定版!懐しいテレビ・ラジオ人気番組主題歌集

笛吹童子の歌/月光仮面は誰でしょう/矢車剣之助/とんとんとんまの天狗さん/白馬童子/隠密剣士(江戸の隠密渡り鳥)/ほか全36曲!

キングレコードより1971年に発売。2枚組/\3,000。
このレコードは、小学校5年生の時、初めて出来た友達のお兄さんが持っていた。
最近、同じ物を古レコード屋さんから入手し、30年ぶりに聴くことが出来た。
収録された曲は、次の通り。

レコード1

第1面

『鐘の鳴る丘』

NHKラジオ/昭和22年7月放送開始

原作/菊田一夫

1.鐘の鳴る丘ートンガリ帽子

歌/高橋恵子、ひばり児童合唱団


『笛吹童子』

NHKラジオ/昭和27年4月放送開始

原作/北村寿夫

2.笛吹童子の歌

歌/上高田少年合唱団


『紅孔雀』

NHKラジオ/昭和27年4月放送開始

原作/北村寿夫

3.紅孔雀の歌

歌/井口小夜子、キング児童合唱団


『ヤン坊ニン坊トン坊』

NHKラジオ/昭和29年4月放送開始

原作/飯沢 匡

4.ヤン坊ニン坊トン坊

歌/ひばり児童合唱団


『少年ケニア』

文化放送/昭和29年5月放送開始

原作/山川惣治

5.少年ケニアの歌

歌/キング児童合唱団


『少年探偵団』

ニッポン放送/昭和31年2月放送開始

原作/江戸川乱歩

6.少年探偵団

歌/ひばり児童合唱団


『一丁目一番地』

NHKラジオ/昭和32年4月放送開始

原作/高垣 葵、高橋昇之助

7.一丁目一番地

歌/ひばり児童合唱団


『赤胴鈴之助』

TBSラジオ/昭和32年10月放送開始

原作/武内つなよし

8.赤胴鈴之助

歌/岩瀬 寛、上高田少年合唱団


『名犬ラッシー』

TBSテレビ/昭和32年11月放送開始

9.名犬ラッシー

歌/ひばり児童合唱団


第2面

『月光仮面』

TBSテレビ/昭和33年2月放送開始

原作/川内康範

1.月光仮面は誰でしょう

歌/近藤よし子、キング子鳩会

2.月光仮面の歌

歌/三船 浩


『遊星王子』

NTV/昭和33年11月放送開始
原作/伊上 勝

3.遊星王子のうた

歌/ひばり児童合唱団


『あんみつ姫』

TBSテレビ/昭和33年12月放送開始

原作/倉金章介

4.あんみつ姫

歌/中原美沙緒、ボニー ジャックス


『まぼろし探偵』

TBSテレビ/昭和34年4月放送開始

原作/桑田次郎

5.まぼろし探偵の歌

歌/岩瀬 寛、上高田少年合唱団


『矢車剣之助』

日本テレビ/昭和34年5月放送開始

原作/堀江 卓

6.矢車剣之助

歌/上高田少年合唱団


『七色仮面』

NET/昭和34年6月3日放送開始

原作/川内康範

7.七色仮面の歌

歌/近藤よし子、キング子鳩会


『ポパイ』

TBSテレビ/昭和34年6月7日放送開始

8.ポパイの歌

歌/楠 トシエ


『口笛探偵長』

日本テレビ/昭和34年7月5日放送開始

原作/双葉十三郎

9.口笛探偵長

歌/上高田少年合唱団


レコード2

第1面

『豹の眼』

TBSテレビ/昭和34年7月12日放送開始

原作/高垣 眸

1.豹の眼

歌/三船 浩、キング合唱団、キング子鳩会


『とんま天狗』

読売テレビ/昭和34年9月放送開始

2.とんとんとんまの天狗さん

歌/大村 崑、かなりや子供会


『ラーメン親子』

MBS/昭和35年1月1日放送開始

3.ラーメン親子

歌/芦屋小雁


『海底人8823』

フジテレビ/昭和35年1月3日放送開始

原作/黒沼 健

4.海底人8823

歌/サカモト児童合唱団


『イガグリくん』

関西テレビ/昭和35年1月4日放送開始

原作/福井英一

5.イガグリくん

歌/ボニー ジャックス


『白馬童子』

NET/昭和35年1月5日放送開始

原作/巌 竜司

6.白馬童子

歌/石川 進


『ホームラン教室』

NHKテレビ/昭和35年1月7日放送開始

7.ホームラン教室

歌/坂本秀明、サカモト児童合唱団


『小天狗小太郎』

フジテレビ/昭和35年3月放送開始

8.小天狗小太郎

歌/三橋美智也、上高田少年合唱団


『快傑ハリマオ』

日本テレビ/昭和35年4月放送開始

原作/山田克郎

9.快傑ハリマオの歌

歌/三橋美智也、東京混声合唱団


第2面

『ポンポン大将』

NHKテレビ/昭和35年9月4日放送開始


1.ポンポン大将

歌/キング少年合唱団


『ブー・フー・ウー』

NHKテレビ/昭和35年9月5日放送開始

2.ブー・フー・ウー

原作/飯沢匡

歌/黒柳徹子、大山のぶ代、丹羽勝恵


『ママちょっと来て』

日本テレビ/昭和36年1月放送開始

3.ママちょっと来て

歌/真理ヨシコ、坂本博士

『少年ジェット』

フジテレビ/昭和36年2月放送開始

原作/武内つなよし

4.少年ジェット

歌/ひばり児童合唱団


『てなもんや三度笠』

ABCテレビ/昭和37年5月放送開始

5.てなもんや三度笠

歌/藤田まこと


『白鳥の騎士』

NET/昭和37年7月放送開始
6.白鳥の騎士

歌/高 英男


『隠密剣士』

TBSテレビ/昭和37年10月放送開始

7.江戸の隠密渡り鳥ー隠密剣士

歌/ボニー ジャックス


『鉄腕アトム』

フジテレビ/昭和38年1月放送開始

原作/手塚治虫

8.鉄腕アトムー主題歌

歌/ひばり児童合唱団


『ひょっこりひょうたん島』

NHKテレビ/昭和39年4月放送開始

原作井上ひさし、山元護久

9.ひょっこりひょうたん島

歌/前川陽子、ひばり児童合唱団


原作者については、私の記憶で書いているので、間違いなどお気付きの方がいたらご連絡下さいね。
データなどについては、レコードに表記されたものをそのまま記述しているので、確認が必要である。
歌は、収録された歌手のものなのでオリジナルの歌い手とは限らない。

『少年探偵団』や『豹の眼』など、戦前の月刊少年雑誌「少年倶楽部」(大日本雄弁会講談社)に連載された少年小説が原作のものがあれば、サンケイ新聞に連載された絵物語が原作の『少年ケニア』があり、『赤胴鈴之助』や『まぼろし探偵』など、戦後の日本を代表する月刊少年雑誌「少年画報」(少年画報社)に連載された漫画が原作となるものもある。
『月光仮面』は、テレビが生んだヒーローであり、桑田次郎先生などの絵により漫画化され、月刊「少年クラブ」(講談社)に連載された。
『少年ジェット』は、テレビと漫画のタイアップによるもので、同時に展開されたものだ。月刊少年雑誌「ぼくら」(講談社)連載。
ラジオやテレビ、映画や漫画との密接な関係は、昭和30年代の月刊少年雑誌全盛の時代から既に始まっているのである。
先日の「サンデー・マガジンのDNA ~週刊少年漫画誌の50年~」展の企画主旨で、


「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」は単なる雑誌という存在を超えて、互いを意識しながら数多くの名作を生み出し、連載作品の単行本化や兄弟誌の創刊、テレビ化・アニメ化の流れを作るなど(以下略)


の記述があり、少年週刊誌からさも連載作品の単行本化や、テレビ化・アニメ化の流れが始まったような言い方をしているが、この企画展のコンセプトを考えたのがかの高名なマンガコラムニストであるどこかの誰かさん(近年、学習院大学教授の肩書きも手に入れたようだ)達グループのために、このような初歩的な間違いすらわからなかったようだ。
少年週刊誌が出来る前からテレビ化アニメ化の流れが始まっていることくらいは、私は小学生の頃から理解出来ていた事柄なのだが・・・
ちなみにテレビアニメ化の流れを作った手塚治虫先生の『鉄腕アトム』や横山光輝先生の『鉄人28号』は月刊少年雑誌「少年」(光文社)に連載されたものなのは、今更私が説明するまでもない周知の事実なのだが・・・
正に『月光仮面』の歌にある通り

どこの誰かは
知らないけれど
誰もがみんな 知っている♪

テレビ化アニメ化の流れを作ったのは、週刊誌ではなく月刊誌の頃から既に始まっていたことを、いまだに知らないのは、どこかの誰かさん達グループだけなのかもしれないな。


追記
連載作品の単行本化は、今日の少年漫画の元祖として有名な大正時代の漫画作品である小星作・東風人(樺島勝一)絵の『正チャンの冒険』(朝日新聞社)の頃から始まっているし、昭和に入ってからも「少年倶楽部」(大日本雄弁会社講談社)に連載された田河水泡先生の『のらくろ』が単行本化され大ヒットしたことを彼等は知らないのだろうか?いくら考えても私には理解出来ない謎だらけの企画主旨である。
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映画おくりびと井上雄彦バカボンド

2009-09-22 02:17:42 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
私が店長をしているショッピングサイトがあります。

【漫画の匠】
http://www.manganotakumi.com

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さて昨日は敬老の日でしたね。
JNN50周年記念アカデミー賞受賞作品映画「おくりびと」(2008年TBSほか)を見ていました。
滝田洋二郎監督
小山薫堂脚本
久石譲音楽
本木雅弘、広末涼子、余 貴美子、笹野高史、吉行和子、山田辰夫、峰岸 徹、山崎 努ほか

チェリストの道を閉ざされた男性が山形県に帰郷し、ひょんなことから遺体をひつぎに納める"納棺師"になる。

読売新聞より。

物語の舞台の背景となる庄内地方の風景と、方言が私には心地良い映画だった。人の死に対して、正面から向き合うこの映画。
故人の人生に対してきちんと敬意をはらう山崎努や、本木雅弘の納棺師としての生き方が良い。

映画の中で、故人に対して敬意をはらうことがない葬儀社の人達が登場してきたが、漫画史研究家の私としては、同じ漫画を対象にしているのに、作者や作品に対して敬意をはらわず、うわべだけで作品を読み、上から目線で作品を批評する漫画評論家達のように見えた。

私は、同じ漫画を対象としても、作者や作品に対して敬意をはらうプロフェッショナルな研究者でありたいと思う。

うわべだけで作者や作品を批評する漫画評論家の生き方は、一人の人間の生き方として、どうしてもぶざまで醜く見えてしまうからだ。

その後、NHK深夜の再放送でプロの流儀

井上雄彦SP

を見たのだが、漫画に対して漫画家さんがあれだけストイックに自分の作品に対して向き合っているのを見ると、研究者である私も漫画に対して常にストイックに向き合っていきたいと思う。

それがただの漫画好きな評論家ではないプロフェッショナルな漫画史研究者としての生き方だと思うからだ。


社団法人 日本漫画家協会正会員

漫画史研究家

本間正幸
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