今日の画像は、伊藤彦造の
待て 父の仇(少年倶楽部昭和4年1月号初出)
である。
(待て父の仇。)鋭く叫んで車をさえぎった少年武士。
腰の刀に反りをうたせてつめよった。
(少年倶楽部名作選 絵画編・昭和42年7月17日講談社より)
昭和の少年少女を熱狂させた不世出ペン画挿絵の巨匠伊藤彦造先生の一枚。
少年画報大全(2001年7月発行)では
特集06 伊藤彦造の世界
阿修羅天狗と彦造傑作名画集
と題して3ページの特集を組んだ。
以下その本文より。
昭和を代表する挿絵画家
戦前少年倶楽部の豹の眼や角兵衛獅子天兵童子の挿絵で全国の少年達にその名を知らしめた彦造。
敗戦後、彦造は戦犯容疑を受け、米軍座間キャンプに収容された。
その際に牧師から洗礼名アーサー・ガブリエルを授けられるが、キリスト教に帰依したわけではない。
挿絵画家伊藤彦造の復活は昭和24年からであるが、なかでも冒険活劇文庫誌上の作品群が秀逸である。
97歳を迎えた現在、町田市でご健在である。(本間)
DATE
彦造傑作名画集
S.24.8~S.26.10月号(全31集) *但し剣豪名画集にて25~28集を発表
阿修羅天狗
原作・野沢純
S25.1~S26.6月号(全19回)
変幻修羅八荒
原作・相模小次郎
S.26.7~10月号(未完)
荒野の決闘
原作・相模小次郎 画・アーサー・ガブリエル名義
別冊付録(冒険活劇文庫)
S25.8~S26.4月号(全10回)
魔界の征者
原作・相模小次郎
画・伊藤新樹名義
S.25.7月号
時代活劇 阿修羅天狗
S26.1月号 少年誌への連載とは思えない程の本格的時代活劇物語
祗園の名妓である幾松など妖艶なおとなの女性までもが登場する
時代活劇 変幻修羅八荒
S26年10月号 阿修羅天狗の続編ともいうべき白頭巾の大活躍を中心として描かれた
惜しくも4カ月で未完
西部活劇 荒野の決闘
S26年1月号 別冊付録(冒険活劇文庫)の柱としてアーサー・ガブリエル名義で全回にわたり連載された彦造異色の西部活劇
冒険探偵 魔界の征者
S25年7月号 伊藤新樹名義の短編現代劇
S26年4月号 口絵 初陣 彦造傑作名画集は額面用特別口絵として折込まれた
全三十一集
掲載画は進学、就職の春に際し、読者である少年達へのはなむけとして描かれた
さて、以上のように(少年画報大全)で紹介させてもらった伊藤彦造先生だが、その後、2004年9月9日100歳の生涯を閉じる。
弥生美術館では、
伊藤彦造追悼展
天才絵師100年の軌跡
2006年7月1日(土)~9月24日(日)
が開催された。
河出書房新社からは、
(伊藤彦造イラストレーション)新装・増補版!
定価2800円(税別)が発売された。
初版発行 1999年8月16日
再版発行 1999年9月30日
新装増補版2006年6月30日
もちろん(待て 父の仇)も収録されているのだが、カラーでなく、白黒なのが残念である。
2001年の(少年画報大全)発売後、(冒険活劇文庫)の看板作家として特集を組んだ(黄金バット)の永松健夫先生、(地球SOS)の小松崎茂先生、(彦造傑作名画集)の伊藤彦造先生と三人共皆、再ブームが起き、逓信総合博物館、弥生美術館などでの展示会が行われたことを特記しておきたい。
監修者として、私の眼に狂いはなかったのである。
待て 父の仇(少年倶楽部昭和4年1月号初出)
である。
(待て父の仇。)鋭く叫んで車をさえぎった少年武士。
腰の刀に反りをうたせてつめよった。
(少年倶楽部名作選 絵画編・昭和42年7月17日講談社より)
昭和の少年少女を熱狂させた不世出ペン画挿絵の巨匠伊藤彦造先生の一枚。
少年画報大全(2001年7月発行)では
特集06 伊藤彦造の世界
阿修羅天狗と彦造傑作名画集
と題して3ページの特集を組んだ。
以下その本文より。
昭和を代表する挿絵画家
戦前少年倶楽部の豹の眼や角兵衛獅子天兵童子の挿絵で全国の少年達にその名を知らしめた彦造。
敗戦後、彦造は戦犯容疑を受け、米軍座間キャンプに収容された。
その際に牧師から洗礼名アーサー・ガブリエルを授けられるが、キリスト教に帰依したわけではない。
挿絵画家伊藤彦造の復活は昭和24年からであるが、なかでも冒険活劇文庫誌上の作品群が秀逸である。
97歳を迎えた現在、町田市でご健在である。(本間)
DATE
彦造傑作名画集
S.24.8~S.26.10月号(全31集) *但し剣豪名画集にて25~28集を発表
阿修羅天狗
原作・野沢純
S25.1~S26.6月号(全19回)
変幻修羅八荒
原作・相模小次郎
S.26.7~10月号(未完)
荒野の決闘
原作・相模小次郎 画・アーサー・ガブリエル名義
別冊付録(冒険活劇文庫)
S25.8~S26.4月号(全10回)
魔界の征者
原作・相模小次郎
画・伊藤新樹名義
S.25.7月号
時代活劇 阿修羅天狗
S26.1月号 少年誌への連載とは思えない程の本格的時代活劇物語
祗園の名妓である幾松など妖艶なおとなの女性までもが登場する
時代活劇 変幻修羅八荒
S26年10月号 阿修羅天狗の続編ともいうべき白頭巾の大活躍を中心として描かれた
惜しくも4カ月で未完
西部活劇 荒野の決闘
S26年1月号 別冊付録(冒険活劇文庫)の柱としてアーサー・ガブリエル名義で全回にわたり連載された彦造異色の西部活劇
冒険探偵 魔界の征者
S25年7月号 伊藤新樹名義の短編現代劇
S26年4月号 口絵 初陣 彦造傑作名画集は額面用特別口絵として折込まれた
全三十一集
掲載画は進学、就職の春に際し、読者である少年達へのはなむけとして描かれた
さて、以上のように(少年画報大全)で紹介させてもらった伊藤彦造先生だが、その後、2004年9月9日100歳の生涯を閉じる。
弥生美術館では、
伊藤彦造追悼展
天才絵師100年の軌跡
2006年7月1日(土)~9月24日(日)
が開催された。
河出書房新社からは、
(伊藤彦造イラストレーション)新装・増補版!
定価2800円(税別)が発売された。
初版発行 1999年8月16日
再版発行 1999年9月30日
新装増補版2006年6月30日
もちろん(待て 父の仇)も収録されているのだが、カラーでなく、白黒なのが残念である。
2001年の(少年画報大全)発売後、(冒険活劇文庫)の看板作家として特集を組んだ(黄金バット)の永松健夫先生、(地球SOS)の小松崎茂先生、(彦造傑作名画集)の伊藤彦造先生と三人共皆、再ブームが起き、逓信総合博物館、弥生美術館などでの展示会が行われたことを特記しておきたい。
監修者として、私の眼に狂いはなかったのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます