ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

1月15日(金) 「トラブルショー」

2016-01-16 19:04:16 | ミュージカル
ミュージカル座の「トラブルショー」を観に行った。

一和洋輔くんが観たかったのだ。









この舞台の稽古中に、出演者の女優が悲惨なひき逃げ事故で亡くなった。
稽古場ツイートでは一言も触れていなかったが、パンフレットには追悼のページがあった。

亡くなるような年齢ではない人の死には胸が痛む。
それも舞台を控えて稽古中の女優とあってはね。
ひき逃げなんて卑劣です。

閑話休題。

一和くんだけでなく、スンラさんも、花代さんも、圧倒的に歌がうまい。
歌だけじゃなくて、芝居もめちゃくちゃうまい。
そして、どんなに早口でしゃべっても台詞が聴き取れないということがない。
嫌われがちな母音法のしゃべり方ではなく、ナチュラル芝居なのにきっちり聴き取れる。
これってやっぱり、とても重要なことだと思うのよ。

花代さんが凄かった。
コントと見紛うばかりのパッパラパーぶり。
グリンダの何乗??ってぐらいのバカ女。
本当にうまいし、笑った。
あんな花代さん、初めて観た!
でも痩せ過ぎていて心配。

スンラさんも気弱なオドオドが似合っていて、
ユダもこんなだったよねと思う。

一和くん、可愛い。
短い間しかいなかったのに2枚ものCDに出演していて(フロットサムとペッパー)、ほんのワンフレーズでも痺れる歌声。
ソンダンのヴォーカルで大好きになった。
けっこう近くで生歌が聴けて満足。
スーツ姿であれだけ踊れるのは、それなりの素材なんだろうけどさすがだ。
そしてコメディーもできるなんて、将来が楽しみ。

ミュージカル座は、あさこが出演していた「何処へ」を観たことがあるだけだが、熱心に誠実なミュージカルを作っている印象がある。

ネロの菊地さんのコミカルな芝居もよかった。
菊地さんが劇作家兼演出家で、トラブル続きの劇場のこけら落としの脚本を書く。

劇中劇(ミュージカル中ミュージカル)と地の芝居が並行して行われる。
「雲を掴むような話」も、こんな作りだったのを思い出した。

何かとうるさい大御所俳優と大御所女優、イケメン人気俳優、芝居なんてしたことがないバカ女(花代さん)、我が子にしつこくひっついているステージママ(不慮の事故で亡くなった女優さんが稽古していたのはこの役)、喧嘩の絶えないスタッフ、ごちゃごちゃになる稽古場。

2幕はリアルな袖口が舞台上に作られ、上手の袖が本番の舞台の設定。
リアル過ぎて、
「そんなに大声でしゃべったら客席に聞こえちゃうよ!」
と何度も思った。

いろんなことを考えたけれど、楽しい舞台だった。
ちょっと「プロデューサーズ」みたいな。
コメント
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