ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

11月1日(土) 「法廷外裁判」

2014-11-02 10:00:21 | 劇団NLT
俳優座劇場へ、NLTの「法廷外裁判」を観に行った。







法廷物はおもしろい。

「コメディを封じられた川端槇二」という惹かれる舞台だった。

無実を晴らすために脱獄して判事の家を乗っ取った川端さん。
そこで法廷外裁判を要求する。

うなるほどの資産にものを言わせて、すべてが川端さんの思いのまま。

キチッとした紳士が判事宅の二階から(思いがけず)下りて来るだけなのに笑ってしまう。

川端さんはおもしろいことをしていないし、おもしろいことを言ってもいないのに、黙って座っているだけでおもしろい。
素晴らしい姿勢で佇んでいるだけでおもしろい。

なぜだ。

雷が鳴り、スポットがあたる、それがおかしくもカッコいい。
いちいちカッコいい。

「いけしゃあしゃあ」という感じがすごく素敵なのだ。
誰もこの男(ロンズデイル氏)には敵うまい。

美しく歳を重ねた加納さんのソフトな判事や、紛れもない有里さんも変わらない魅力。

永田さん、ホームレスって。

平松さんのボス、ものすごい。
去年よりお元気そうだ。

もはやNLTには知らない役者さんの方が多いのだが、メイド役の安奈ゆかりさん、加納さんの息子で弁護士役の桑原一明さん、よかった。

証人の杉山美穂子さんの証人席での変貌ぶりは背筋が凍るほど怖かった。

本当にNLTは品のいいコメディをやってくれるなぁ。

エンディングも気持ちよく落としてくれる。

来年は「月の小鳥たち」が上演されるらしい。

観客だけに知らされる共有できる知識が積み重なった結果、川端さんが
「あちらでお話を」
とひとこと言うだけで死ぬほど笑いころげたのを覚えている。

絶対に観たい。

舞台は予備校だったのかな、高校だったのかな。

川端さんに初演と同じ役を見せてもらいたいけど・・・・・・。
他の誰がやっても川端さんと比較しちゃうに決まってるから。

再演には、この苦悩がつきまとう。
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