2010年1月20日(水)
1人で「エビータ」観劇。
昨日まで奥方様がエビータだったので、
怖いもの見たさでドキドキしていたのですが、
今日から秋夢子嬢になりました。
日本語、ものすご~くうまくなった!
なんの違和感もないわ。
そして井上エビータに見た目がそっくり。
歌声は、智恵ビータの方が迫力あるけど、
とにかく見た目がそっくり。
きれいだし、悪くはない。
ただね、なんかもう少し垂れ目系美女のエビータも、
たまには観てみたいの。
久野さんみたいな。
あと、地声で歌うエビータも観てみたい。
濱田エビータ、観てみたい!!!
なんだかんだ言って、チェはさいわい、いっつも芝さんだ。
ありがたいありがたい。
下村さんがいなくなってから初めて観るエビータ。
金田ペロンだと、
エリートのゲームの時に、どこにペロンがいるのかわからない。
さらに、
ああ、ペロンって特に毒々しい大統領じゃなくてもいいんだぁ
・・・と思った。
あっさりさっぱり、ちょっと軽そうで、
軽薄そうで、冷たそうな、
和泉元哉みたいな大統領でした。
でも光枝さんだったら、
悪くて、しかも弱くて、といった色気みたいなもの、
絶対あったはずだよね。
大統領夫妻、揃って若返った感じです。
ミストレスを囲って捨てるには、
下村さんぐらいエグい方がいいな。
渋谷マガルディのノドが危なかった。
すごくつらそうな声をしていたし、
2~3回、かすれてしまった。
本気出せずに、抑えっぱなしだったし。
どうしたんだろう。
トゥワングのやり方間違えて咳が出そうです、みたいな。
芝さんも1~2ヶ所、ちょっと危なかったけど、
おおむね健在でした。
「金は出て行く湯水のように」では、すごく楽しそうだった。
チェは、最初から最後までとにかくカッコいい。
カッコつけ過ぎだよね、というぐらいカッコいい。
カサ・ロサーダのバルコニーが、ちょっとチャチだった。
前へせり出して来ないで、ただ上がるだけ。
自由劇場だからかもしれない。
夢子エビータは、最後の「エバのラメント」がよかった。
前から2列目なのに、オペラグラスで見たら、
つつーっと涙を流しながら、
本気の証拠には鼻水も垂らしながら歌っているので、
心を打たれました。
「エビータ」は、それほど派手じゃないけど、
一番といっていいぐらい好きなミュージカルです。
何が好きかというと、
死に行くエバの描写がすごく好き。
野望を残したまま死を迎えようとしているエバを、
体感できるように作られている。
人生を回顧する走馬灯代わりに、
「空を行く」や「エバ基金」が、
遠~~~くの方から、エコーがかかって聞こえてくる。
死が近づいている。
気が遠くなる。
よかった時代も、つらかった時代も、頭をよぎる。
そんな感じを実感できる。
臨死体験できるミュージカルという感じ。
絶叫マシンを楽しむ感覚ではなくて、
誰でも、どんな生き方をした人でも、
同じように、こんなふうに死を迎えるんだろうなと、
じわ~~~と胸に迫ってくる。
エバの死じゃなくて、自分の死のシーンなんだよね。
アンサンブルは、ちょっとキレが悪かったような気がします。
♪ ローレン・バコールをモデルに ♪
・・・の歌詞が、
♪ 映画スターをモデルに ♪
に変えられてしまっていた。
「ローレン・バコールを・・・」
の音の流れが、すごく好きだったのに残念。
しかし、すぐそばで芝さんが歌っているのに・・・
冷めたなぁ、私。
今でも芝チェじゃないと嫌だと思ってるのに、
前にくらべて、かなり冷めた。
というか冷静だ。
http://blog.goo.ne.jp/mhb00425/e/bf6aac438c532c1e5b8077e7adab3d07
もう2年半も前なのか・・・。
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