みちのく童話会
東日本大震災から10年のくぎりの2021年、東北地方の皆様から第1回みちのく童話賞を開催し、第3回まで、たくさんの作品、作家との出会いがありました。
童話賞終了後は、みちのく童話会として、活動を続けています。
応募要項で、必ず確認しておくべきなのは、受賞作品の著作権です。
著作権は、主催者に。
著作権は、著者に。
大きくは、この二つ。著作権が主催者にある場合、受賞して、表彰してもらっても、その後は作品をどう使われようが、文句は言えません。だって、著作権を放棄しているのですから。
もし、主催者がそれを本にして売って、すごく評判になっても、受賞したときの賞金以外作者には入りません。
私も、何作品かそういう形で著作権を持てていないものがあります。
ただ、そのうちのひとつの作品だけは、主催者側に交渉して、著作権をもどしていただきました。実はこれも可能です。好きな作品だったけど、あちら側は特にそれをどうしようという動きもない。だったら、自分で出版社に持ち込みたいと思ったのです。これ、まだどうなるかわかりませんが、がんばって書いた作品の可能性をつぶしたくないですからね。
著作権が主催者側にあるまま、あちらが電子での販売をしているものもあります。売れてるかどうか、わかりません。
なので、デビューを目指す段階にいる方には、著作権を放棄しなくてはならない賞はおすすめしません。でも、書き始めてまだ日の浅い方は、そういう賞への応募も、よしと思います。そこは、受賞したら、賞金だけと割り切って。
ちなみに、みちのく童話賞は、受賞作品の著作権は著者にあります。
このほか、出版権は主催者にというのもありますね。これは、主催が出版社だったときにはとくに、受賞したものの、他の出版社から出されたりというのは、困るので設定されているのだと思います。
曖昧でどうなのかな? と思った場合は、主催者へ問い合わせましょう。
著作権、大事です!(お)