みちのく童話会
東日本大震災から10年のくぎりの2021年、東北地方の皆様から第1回みちのく童話賞を開催し、第3回まで、たくさんの作品、作家との出会いがありました。
童話賞終了後は、みちのく童話会として、活動を続けています。
最初に作品で何かを伝えたいと思う場合と、それが書いているうちにあとからはっきりしてくる場合があると思います。
テーマありきで書くか、あとから確認するか。
どっちがいいということはなく、その作者次第。
私はどちらかというと後者タイプ。ただ、この後者タイプは危険があります。結局何がいいたいのか、読者に伝わらない場合があるのです。書いているうちに、ああ私が書きたいのは、これだったんだと意識します。それを意識したら、こんどまた最初から「このテーマで、この書き方でいいのか?」を検証し、書き直すことが必要になります。つまりとても時間がかかるし、まどろっこしい。これまで書いたものの大半を壊すことにもなりかねません。
とくに、児童文学は子どもに向けてのものですから、その時期はともあれ、テーマはやはり意識したほうがいいと思います。
みちのく童話賞は、テーマを出します。そのテーマをどう消化していただけるか、楽しみです。