こんにちは!
スタッフのもえぎ桃です。
青い鳥文庫から『小説 星降る王国のニナ』が発売になりました!
こちらは王道のハイファンタジー‼️
リカチ先生原作の漫画は第46回講談社漫画賞少女部門を受賞⭐️
現在、テレビアニメも放送中です。
原作は一気読み必至のおもしろさで、ノベライズは1〜2巻の後半までの内容となります。
よろしくお願いします!
<ノベライズのお話>
書く方むけのお話です。作品については書いておりませんので、興味のない方はスルーしてくださいね。
星ニナで、ノベライズは3作目となります。
ノベライズ。書く前は「おもしろいストーリーが先にもうできあがってるのだから、オリジナルより楽なのでは?」と思っていましたが、とんでもない勘違いでした。。。
あくまで私の場合ですが、ノベライズで毎回苦しむのは、主に次の3点。
①絵が美しすぎて文字に起こせない
②場面の再構成ができない
③漫画ではおもしろいギャグが文字だとオチない
①絵が美しすぎて文字に起こせない……
文字にしようとして初めて気づいた、漫画の「表現力」のすごさ。
例えば、見つめられ見つめ返し、劇的に2人の関係性が変わったことがわかるシーン。
ぐぐっと引き込まれる、心がキュッとする、そんなシーン。
え?これどうやって書けばいいの?となります。
セリフがないし、なにより美しすぎる!
「彼の美しい瞳に見つめられてドキッとした」じゃダメでしょ?笑
だいぶ苦しみましたが、今は「このシーンを文字で超えることはできない」と最初にあきらめてハードルを下げまくって、それから「せめて雰囲気壊さないように、ベストな表現を!」と、延々と試行錯誤して書いています。
②再構成ができない
ノベライズはほぼ原作通りのシーン、セリフで進めます。
例えば、漫画では遠景から入って、その後にメインキャラが出てくる場合。
児童書だとメインキャラが最初に出てきて、そこから遠景に戻ったほうがわかりやすいかな?と思いますが、こういった再構成みたいなことは私はあまりしないようにしています。
当たり前のようですが、これがけっこう大変なときもあります。
まず、脚本(すみません、本当の脚本がどんなものか知らないのでイメージです)ぽくなってしまう。
複数のキャラがわちゃわちゃしていると、誰のセリフか文章でわかるようにするのが私の筆力だと大変。。。
「原作通り」と「小説としておもしろく」の両立。遠い道のりです。がんばります。
③漫画ではおもしろいギャグが文字だとオチない
ツッコミのセリフ、ちょっとしたひとこと。漫画では笑っちゃうシーンが、おもしろくできない……。
漫画のコマの中にある空気感やキャラの表情、そしてセンスあるセリフ。
これを文字でどうとらえていけばいいのか。毎回悩みます。
これも「超えられないけれどもベストな表現を探そう」とずっと手探りです。
つらつらと書いてしまいました。
ではでは、今日も1日がんばりましょう!