配属先:チューク州 環境保護局(CEPA)
首都ポンペイから西へ600kmほど離れた任地チューク州は、世界中からダイバーたちが集まる美しい海を誇る場所として知られています。また緑豊かでバナナや椰子の木が植生し、南国らしい雰囲気を醸し出しています。しかしその一方で、近年州民たちの生活様式が急激に近代化し、処理しきれない空き缶やプラスチック類を中心にごみの不法投棄が深刻な問題となっています。このような状況の中、私は州の環境保護局の同僚と共に学校や村を訪問し、ごみ削減のために何ができるのかを共に考え、一緒にごみ拾いをするなどの活動をおこなっています。
赴任当初は島がゴミだらけだということに気づきながらも平気でポイ捨てする人たちの行動を理解するのに大変苦しみました。しかしながら、学校や村への訪問を重ねるうちに多くの人がココナッツやバナナの皮同様に空き缶やプラスチック類のゴミがすぐに分解されてなくなるということを心底信じていることがわかり自分の活動にも少しの希望を持ちました。
赴任して早1年11ヶ月、何度もへこたれ、未だ思考錯誤を繰り返す毎日ですが、活動を通じて知り合った陽気で優しい「ごみ仲間」たちに励まされ、今日もまた活動に出かけようと思います。
「Garbage Monster(ごみのおばけ)」に扮する同僚