コスラエ州のリサイクル事情を紹介します。
コスラエ島内にはリサイクル産業はありません。
リサイクル物は中国や韓国、香港へ船で運ばれます。
このプロジェクトはUNDP(United National Development Program)の基金で運営されており、
Micronesia Eco Inc.という会社への民間委託によって成り立っています。
何年か前までは、ある会社によってこのようなリサイクルは行われていましたが、倒産し、
その後州政府が請負、のちに今の民営化に至ったようです。
ペットボトル・アルミ缶・空きビンそれぞれ一つ大きさにかかわらず5¢。
車のバッテリーは3$。
毎週月・火・水に各村を回って、回収しており、
トラックいっぱいに持ってくる人もいて、一回で一人20$近くもらった人もいます。
お金をもらえるというインセンティブは大きく、どんなに遠くの村でも朝早くても持ってくる人は持ってくるのです。
ちなみにこの5¢は、輸入の際に政府が一つの缶やペットボトルに税金をかけた6¢から支払われます。
差し引き1¢はリサイクルの窓口になっているスタッフの給料や機材諸費用にあてられます。
アルミ缶やペットボトルはほとんどが同じ大きさだから
一定の容積のかごに入れてその高さを測るという一括で数を数える方式。
しかしガラス瓶はさまざまな大きさがあるため、
ひとつひとつ数えるという結構手間がかかる作業です。
ですが、分別は比較的されているし、中も水で洗われているし、ラベルもはがされているのに驚きです。
日本の場合、ゴミ捨て場では誰も見ていないから分別はされていなかったり、中身が入っていたりと、モラルの低さを感じていました。
Refuse→Reuse→Recycleの順で啓発していくことがベストだと思っていましたが、
すでにこの島にはRecycleのシステムができているので、
そこからどうごみを減らす・資源を大切にするという意識に持っていくかが今後の課題です。
ゴミ袋のかわりにヤシの木の葉で編んだカゴに入れて持ってきている人もいて、南の島ならではだなと思いますが、みんなが帰ったあとは、ゴミ袋とバスケットの山が残ります。
やはりごみを片付けるという根本的な意識は相変わらず低いと感じます。
2008年1月~12月の1年間で回収された量は
ペットボトル 599.92m3
アルミ缶 1023.68m3
ガラス瓶 56.64m3
カーバッテリー 1719個
となりました。これら全部まとめたら
一軒家20個分
に該当します。
(参考資料:Micronesia Eco Inc.作成「4thQuarter 2008 Report」より)
人口8000人足らずのFSMで最も小さい島にも関わらず、
このリサイクル回収率はなかなかのものだと思いませんか?
ここコスラエでのリサイクルデポジットシステムは
コスラエの海やマングローブ林、土といった自然環境をきれいにするだけではなく、
コスラエでの生活の質を上げることにもつながり、
そして何より数千m3のごみの埋立容量を減らすことができます。
リサイクルについては、賛否両論あり、いろんな意見がありますが
様々な視点から考えると、私はコスラエでのリサイクルを応援します。
(森田理絵)
コスラエ島内にはリサイクル産業はありません。
リサイクル物は中国や韓国、香港へ船で運ばれます。
このプロジェクトはUNDP(United National Development Program)の基金で運営されており、
Micronesia Eco Inc.という会社への民間委託によって成り立っています。
何年か前までは、ある会社によってこのようなリサイクルは行われていましたが、倒産し、
その後州政府が請負、のちに今の民営化に至ったようです。
ペットボトル・アルミ缶・空きビンそれぞれ一つ大きさにかかわらず5¢。
車のバッテリーは3$。
毎週月・火・水に各村を回って、回収しており、
トラックいっぱいに持ってくる人もいて、一回で一人20$近くもらった人もいます。
お金をもらえるというインセンティブは大きく、どんなに遠くの村でも朝早くても持ってくる人は持ってくるのです。
ちなみにこの5¢は、輸入の際に政府が一つの缶やペットボトルに税金をかけた6¢から支払われます。
差し引き1¢はリサイクルの窓口になっているスタッフの給料や機材諸費用にあてられます。
アルミ缶やペットボトルはほとんどが同じ大きさだから
一定の容積のかごに入れてその高さを測るという一括で数を数える方式。
しかしガラス瓶はさまざまな大きさがあるため、
ひとつひとつ数えるという結構手間がかかる作業です。
ですが、分別は比較的されているし、中も水で洗われているし、ラベルもはがされているのに驚きです。
日本の場合、ゴミ捨て場では誰も見ていないから分別はされていなかったり、中身が入っていたりと、モラルの低さを感じていました。
Refuse→Reuse→Recycleの順で啓発していくことがベストだと思っていましたが、
すでにこの島にはRecycleのシステムができているので、
そこからどうごみを減らす・資源を大切にするという意識に持っていくかが今後の課題です。
ゴミ袋のかわりにヤシの木の葉で編んだカゴに入れて持ってきている人もいて、南の島ならではだなと思いますが、みんなが帰ったあとは、ゴミ袋とバスケットの山が残ります。
やはりごみを片付けるという根本的な意識は相変わらず低いと感じます。
2008年1月~12月の1年間で回収された量は
ペットボトル 599.92m3
アルミ缶 1023.68m3
ガラス瓶 56.64m3
カーバッテリー 1719個
となりました。これら全部まとめたら
一軒家20個分
に該当します。
(参考資料:Micronesia Eco Inc.作成「4thQuarter 2008 Report」より)
人口8000人足らずのFSMで最も小さい島にも関わらず、
このリサイクル回収率はなかなかのものだと思いませんか?
ここコスラエでのリサイクルデポジットシステムは
コスラエの海やマングローブ林、土といった自然環境をきれいにするだけではなく、
コスラエでの生活の質を上げることにもつながり、
そして何より数千m3のごみの埋立容量を減らすことができます。
リサイクルについては、賛否両論あり、いろんな意見がありますが
様々な視点から考えると、私はコスラエでのリサイクルを応援します。
(森田理絵)