約2年前の2007年9月25日、19年度2次隊として私たち環境教育隊員3名を含む8名がミクロネシア連邦へ派遣されました。
JICAでは2ヶ月間に及ぶ派遣前訓練期間が設けられており、語学や国際協力等について事前に学びます。その中で、「2年間という限られた期間では大きな成果を上げることは出来ません。それよりも、日本を好きになってもらえるように良い関係を築いていくことの方が大事です!」と言われました。協力隊に参加する人の多くは、途上国で何らかの貢献がしたい、少しでも役に立ちたいと思って応募するのではないかと思います。私は、英語を習得できたら人生が180度変わるかもという半ば不純な動機ではありましたが、現地の人たちのために少しは役に立つ技術移転ができるかもしれないと思っていたのは事実です。
私が赴任したのは人口8000人の小さな島・コスラエでした。8000人相手であれば意識を変えることは勿論、大きな仕事が出来るはずだと思っていました。しかし、実際に活動が始まってみると職場のスタッフはアメリカやハワイ等の大学で学んできたエリートで、海外で研修を受ける機会も多く十分な知識や先進国同様の考えを持ち非常に優秀であることが分りました。それに比べ、私は英語のレポートを渡されても辞書を使わないと読むことができず、ワークショップやミーティングに出ても殆ど理解できないために眠気に襲われる始末でした。
協力隊の任期は2年です。今になって振り返ってみるとJICAや先輩隊員から言われていた通りの2年間を過ごしてきたように思います。
JICAでは、
~ 3ヶ月:準備期間であり、配属先の現状を把握する
~ 6ヶ月:活動計画を作成する
~12ヶ月:これまでの活動を振り返り、今後の活動の方向性を再確認する
~18ヶ月:これまでの進捗状況を確認し、活動終了に向けて展望を行う
~24ヶ月:総合的な評価を行い、今後活動成果をどう活かしていくかを確認する
という流れになっています。
それに私の主観を加えると、
~ 3ヶ月:まずは気候や生活に慣れること。誰しも焦る時期!
~ 6ヶ月:どんな2年間にするかイメージする。
~12ヶ月:本当の意味で慣れてくる。活動が軌道に乗り出す時期。
~18ヶ月:赴任後1年から1年半が一番活動らしい活動ができる★。
~24ヶ月:帰国モード。カウンターパートへ引継ぎ、出来なかったことは後任へ…。
帰国後、2年間何をしてきましたか?と聞かれ言葉にしてみると、2年もあってこれだけのことしか出来なかったのかと情けない気持ちになります。
任期を終えコスラエを離れる飛行機の中ではもっと頑張れたのではないかと悔やみました。
しかし、日本のように物事が予定通り進まない中、純粋な気持ちでコスラエの人たちのために何ができるかを考え、実行し、前向きに取り組みました。職場の人たちとは冗談を言い合いながら一緒に仕事をし、時には真剣な議論も交わしました。
帰国直前はお葬式が続き誰もが忙しかったのですが、そんな中私のために時間を割き送別会を開いてくれました。そこで、どうしても2年間分の感謝の気持ちを伝えたくて、スタッフの1人1人に向けて一番記憶に残っている思い出を現地語でスピーチしました。もっと上手く話せたらもっと気持ちを伝えられたのにと悔いが残りましたが、そのように思える程の人たちと出会えたこと、そして2年間一緒に過ごせたことが幸せでした。
最後に、私の2年間の活動を支えてくれたホストファミリー、そしてJICA関係者のみなさま、どうも有難う御座いました。クロマララップ!
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JICAでは2ヶ月間に及ぶ派遣前訓練期間が設けられており、語学や国際協力等について事前に学びます。その中で、「2年間という限られた期間では大きな成果を上げることは出来ません。それよりも、日本を好きになってもらえるように良い関係を築いていくことの方が大事です!」と言われました。協力隊に参加する人の多くは、途上国で何らかの貢献がしたい、少しでも役に立ちたいと思って応募するのではないかと思います。私は、英語を習得できたら人生が180度変わるかもという半ば不純な動機ではありましたが、現地の人たちのために少しは役に立つ技術移転ができるかもしれないと思っていたのは事実です。
私が赴任したのは人口8000人の小さな島・コスラエでした。8000人相手であれば意識を変えることは勿論、大きな仕事が出来るはずだと思っていました。しかし、実際に活動が始まってみると職場のスタッフはアメリカやハワイ等の大学で学んできたエリートで、海外で研修を受ける機会も多く十分な知識や先進国同様の考えを持ち非常に優秀であることが分りました。それに比べ、私は英語のレポートを渡されても辞書を使わないと読むことができず、ワークショップやミーティングに出ても殆ど理解できないために眠気に襲われる始末でした。
協力隊の任期は2年です。今になって振り返ってみるとJICAや先輩隊員から言われていた通りの2年間を過ごしてきたように思います。
JICAでは、
~ 3ヶ月:準備期間であり、配属先の現状を把握する
~ 6ヶ月:活動計画を作成する
~12ヶ月:これまでの活動を振り返り、今後の活動の方向性を再確認する
~18ヶ月:これまでの進捗状況を確認し、活動終了に向けて展望を行う
~24ヶ月:総合的な評価を行い、今後活動成果をどう活かしていくかを確認する
という流れになっています。
それに私の主観を加えると、
~ 3ヶ月:まずは気候や生活に慣れること。誰しも焦る時期!
~ 6ヶ月:どんな2年間にするかイメージする。
~12ヶ月:本当の意味で慣れてくる。活動が軌道に乗り出す時期。
~18ヶ月:赴任後1年から1年半が一番活動らしい活動ができる★。
~24ヶ月:帰国モード。カウンターパートへ引継ぎ、出来なかったことは後任へ…。
帰国後、2年間何をしてきましたか?と聞かれ言葉にしてみると、2年もあってこれだけのことしか出来なかったのかと情けない気持ちになります。
任期を終えコスラエを離れる飛行機の中ではもっと頑張れたのではないかと悔やみました。
しかし、日本のように物事が予定通り進まない中、純粋な気持ちでコスラエの人たちのために何ができるかを考え、実行し、前向きに取り組みました。職場の人たちとは冗談を言い合いながら一緒に仕事をし、時には真剣な議論も交わしました。
帰国直前はお葬式が続き誰もが忙しかったのですが、そんな中私のために時間を割き送別会を開いてくれました。そこで、どうしても2年間分の感謝の気持ちを伝えたくて、スタッフの1人1人に向けて一番記憶に残っている思い出を現地語でスピーチしました。もっと上手く話せたらもっと気持ちを伝えられたのにと悔いが残りましたが、そのように思える程の人たちと出会えたこと、そして2年間一緒に過ごせたことが幸せでした。
最後に、私の2年間の活動を支えてくれたホストファミリー、そしてJICA関係者のみなさま、どうも有難う御座いました。クロマララップ!
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