今回は環境の話ではなくコスラエ州であった出来事について投稿します。
震災のちょうど1ヵ月後の4月11日(月)にコスラエ州知事がラジオ放送にて日本に対する追悼のメッセージをコスラエ中に流しました。
そして5月26日(木)東日本大震災追悼セレモニーが行われました。コスラエの人々が今回震災の影響で被災された人々に向けて少しでも元気になり復興に向けて前進して欲しいという思いから行われたセレモニーであり、コスラエ中の人々から応援メッセージが届きました。
この日はかなり大勢の人々が体育館に集まりました。
セレモニーは州政府関係者の挨拶から始まり、日本側からはコスラエ州に出張で来ていたJICAミクロネシアの佐上環境企画調査員が挨拶を行いました。その後コスラエの人々が各自治体ごとに日本への追悼の教会ソングを歌いました。
この教会ソングの合間にたくさんのコスラエの人々が日本への義援金を募金してくれました。合計で約13,000ドルもの義援金が集まりました。小学生からは英語、コスラエ語そしてそれらを翻訳した日本語のメッセージが披露されました。日本語でメッセージが書かれていることには正直驚きました。
以下メッセージを紹介します。
「日本のみなさんの気持ちを思うと言葉も出ません。」
「コスラエより心をこめて(Kosrae care)」
「遠い南の島からも日本を思ってる(We care)」
「日本のためにねがいます。」
「日本の事を良く考えます。」
「自分にとって日本は良いところです。」
「日本がかわいそう。日本のためにたすける。」
「日本におきた事。私達はさびしい。」
「日本をよくするために助けます。」
ここまで日本の人々の為にコスラエの人々が支援してくれるとは思わず、本当に感動しました。そしてホームスティしてコスラエアンと一緒に住み、共に活動して交流している自分にとってどうしてもこの場でコスラエの人々に感謝のお礼を言いたくなり、急遽このセレモニーの主催者にお願いして感謝のメッセージをコスラエ語でスピーチしました。(日本人代表という事では一切ございません。あくまで私個人としてお礼を言いたかった、ただそれだけです。)
そしてプログラム終了後、同じコスラエに在住する青年海外協力隊の松本隊員(平成22年度1次隊 小学校教論)が今回義援金を寄贈してくれた人々にお礼として希望者に日本の着物を着せてあげて写真を撮り、後日写真をプレゼントするという企画を提案して、佐上環境企画調査員と村山隊員(平成22年度4次隊 観光業)と私で実施しました。たくさんのコスラエの人々が集まりました。
コスラエの皆さん、今回は本当にありがとうございました。クロマララップ。コスラエの人々がここまで日本に友好的なのは今までいた日本人やJICAボランティアの人々が頑張ってコスラエに尽くし、交流してきた証だと思います。
私の任期も残り7ヶ月ですが今回のお礼を今後の活動等で少しずつ恩返ししていけるように日々頑張っていこうと思います。
そして今回のコスラエからの支援が日本に届き、1人でも多くの日本の人々が元気づき、震災からの復興に向けて前進することを願います。
平成21年度3次隊 コスラエ州 柏原 庸一