ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

Yap洲の衛生的最終処分場の建設案-パ-ト2

2012-03-06 08:43:29 | ヤップ州
 埋め立て敷地

 1.敷地外から入る雨・水の防止・・V溝を作る(低コスト)
  
 2.敷地内に降る雨・・ヤップ洲はスコ-ルが多い(乾季でも) 滞留に注意
 
 3.堰(Earth Retaining Dike)・・大きな(高い)ものを最初から作れば初期投資が高くなるので
  2~3mの高さから始める。”腹付け盛り立て方式”である
  
 4.配管
  ・多孔形状の主管・・18〜20”(インチ)、多孔形状の枝管・・8〜12”
  ・枝管は魚の骨構造・・メンテナンスを考えて枝管少なくする
  ・敷地は堰の方に向かって3〜5%の傾斜をつける
  ・接続桝に管を接続する際、桝底より10cm高く取り付ける
  ・管の下のみ遮蔽シ-ト(HDPE1.6mm厚)を敷く
  ・管からの集水易・管破損保護として下記の構造にする、栗石の径10~25cm、サンゴ石使用時は
   浸出水のPHに気をつける
   

 5.遮蔽シ-ト(liner)使用する場合の注意点(ヤップ洲は未使用)
  ・HDPE(高密度ポリエチレンシ-ト)1.6mm厚が標準
  ・初期投資が高い(短所)・・材料費(0.4〜0.75$/sf(平方フィ-ト))施工費(0.3~0.5$/sf)
  ・施工時破損易・ゴミ捨てる際重機による破損易(短所)・・破損個所の電気的漏洩検知法は下記
  ・耐浸透性(Permeability cm/sec)が優れている(長所)
   

 6.粘土を使用する場合の注意点(ヤップ洲は少し使用)
  ・耐浸透性 1x10-6cm/sec で 50cm層厚以上
  ・施工性易、メンテナンス易(長所) ・コスト安価(長所)・耐浸透性良くない(短所)

 ヤップ洲は・敷地面積狭い・地盤が硬く耐浸透性も悪くは無いので浸出水+雨水は敷地内に滞留せず
 すぐ排出出来る施工を行う。遮蔽シ-トは未使用
                                     次回に続く