配属先(公共事業局)でのラジオ体操
コスラエ州では糖尿病等成人病に罹る人たちの割合が非常に多い。食事と運動が大事だということはみんな知っているが実行は難しいようだ。去年の話になるが、州政府は州政府職員の健康管理の為、2012年8月から数か月間「Fitness Day(フィットネスデー)」を設け、毎週金曜日12時から2時間程度(金曜日は14時30分まで就業時間)各部局に運動を推奨した。
我が公共事業局では、日本に来たことのある局長が何故かラジオ体操を知っていて、その「フットネスデー」の最初に毎回ラジオ体操をしようということになった。ポンペイの小学校JOCVから英語版ラジオ体操CDをもらい、フィットネスの最初にラジオ体操、その後、ウォ-キングorバスケット、等をする。JICA駒ケ根訓練所で毎朝ラジオ体操を約2か月間したこともあり、何とかみんなの前で見本を見せながら体操ができて「ホッ」とした。みなさんギクシャクと大きな体を動かして・・・楽しみながら見よう見まねで・・・1・2・3・4・・・ワン・ツー・スリー・フォー・・・ご覧の通り。ラジオ体操はギクシャクしていても、その後のバスケットになると見違える動きでシュート。体は大きいし、スピードはあるし、パワーはあるし・・・やはり人種が違う。日本人は「頭脳」と「勤勉」で勝負するしかないかな・・・少し心細いが・・・
頭脳といえば、局の頭脳は局長で職員は手足。仕事はすべてトップダウン、すべての権限が局長に集まっている。権限もあるが責任もある。職員は毎日定時に帰るが、局長のみは毎日数時間残業をしている。米国のコンパクトマネー削減の影響を受け、州政府予算・局内予算のやりくりも局長の仕事。職員はあまり関心が無いように見えるが・・・。局内のプロジェクトを実施する場合、予算・時間・人員配置等すべて局長が決定する。もちろん実務は現地の技術屋が施工監理するが、費用の増減等の権限はなく、施行責任のみ。予算が無くなれば仕事はストップ、局長承認の予算追加で再開。おかげでトラックスケール上屋は簡単な工事なのに2ヶ月もかかった。予算はニュージーランド援助金なので予算内であったのに、追加工事の都度、局長承認が必要なためだった。これが予算オーバーであれば完成までにどれだけの時間が必要なのか・・・1年?2年?気が遠くなる。我々JICAボランティアはこの「頭脳」と「手足」両方の役割が求められていると思う。
ちなみにラジオ体操のCDをこのフィットネスデーのために入手したので、その日以降、我家では随伴家族(妻)と一緒に毎朝ラジオ体操をするのが日課となっている。
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