
大阪の実家に帰ると、姉が育てた野菜で、兄が料理を作って待っている
こんな嬉しい、美味しい話はそうそう私にはない
実家に帰る大きな楽しみのひとつでもある
兄の作る料理は世界一美味しいと、食べた人は思っている
レパートリーの広さ、発想のユニークさ、そして上品な味の奥深さ



”これは何で作っているか、当ててみて”
”ゴーヤを輪切りにして、豆腐に鳥のモモのミンチ、たまねぎ......"と答えると
”パーフェクトやね”と嬉しそう


バターとミルクでカボチャの甘みを上手く引き出した本日の自慢の一品
"だんなには、美味しい料理を作らんとあかんの、
料理が美味しいと家族は幸せやの”といつも言っていた兄が
こんな、素朴な料理の本を作って、嫁ぐ娘にと手渡した
パソコンがないから、ワープロでと、文字だけの本
調味料の説明から始まって、フランス料理まで500ページにもなる
私たち姉妹全員ににも

