あの日、大きく揺れ動く数々のアンティークの照明の下で、もうこのお店ともお別れかと、覚悟した
幸い何の被害もなく、不気味な余震が続く中、店の前に、真っ青な顔をして呆然と立つ一人の少女
”どうぞ、中に入って、、、”
”広島から出てきたばっかりで、駅について、この前の坂で地震に合って、、”
”もう大丈夫、もう大丈夫”と、思わずそのおびえた肩を抱きしめて、、、
あれから1年
”アラッ、元気そうね”
”あれから1年です
どうしても来たくて、”と、友達と、、、
島から、船で通い続けた学校、受験の日のこと、ロシア縦断の一人旅行、
”海外旅行は、二十歳まで、それまでが感性磨かれるって聞いたから、来年は南米に、、”と
”そんな二十歳までって言わないで、、”と、いろんな話で盛り上がる
二人の若いエネルギーがはじける
家に帰ると、いっぱい、いっぱい、つぼみの付いたクリスマスローズが、、