(2)新たな展開
① その後、新しい展開が始まった。
かなり経過して、枝野氏から、
従来の個々の議員の自発的入党及び吸収合併は認めるという方針から、
両党解党・対等合併、という大幅な譲歩による合併を提案してきた。
ただし、
党名は立憲民主党とするという提案があった。
ここには、
国民の安倍内閣に対する批判が激化し、
政権党に代わる政権を担える党の出現を
国民の中で切望され始めたという内実があった。
その間、
連合指導部や小沢氏の強力な後押しがあったようだ。
② 実態は立憲民主党の完全な譲歩であったが、
なかなかこれでも決まらなかった。
最終的には小沢氏や連合の強力な働きかけによって、
さらなる譲歩を強いられたが、
「党名」と「代表」は民主的に選挙によって決めると
「両党の合意」の元で決定した。
ここで問題になるのは党の解党という重大な決定は、
マスコミの「枝野独裁」というやや冗漫な非難が災いしているとは言え、
党外の民主主義とは反対に党内では指導部の独断に近く、
党内民主主義を尊重しないという禁じ手でもあるということだ。
また、
宣言していた「ボトムアップ政治」政治が守られるであろうかという不安も出てくる。
多くの国民の意思を踏みにじる行為になる可能性も出てくるだろう。
両党解散という動きは今後サポーターや党員の再結集・組織に
大きな負担を強いられることは明らかだ。
更に、解散、総選挙なども取り沙汰されている。