忙しくて書くのが遅くなってしまった。京都市「伝統産業の日2011」のイベントの一つ、3/20(日)に北山の京都コンサートホールで開催された「きものクラシックコンサート」。
「伝統産業の日2011」ガイドブックで開催を知り、事前に「京都いつでもコール」HPで申し込んでいたものだ。ガイドブックには「応募者多数の場合抽選」と記載されていた。定員は、1800人。きもの姿(小学生以上)で来場が条件だ。たまに外れたという話も聞くが、この人数、よほど運が悪くない限り大丈夫だろう。
コンサート開演前の1時半には、別会場(京都産業会館)で午前中に行われた「京都・ミスきもの」本選考会の結果発表があった。振袖を着た20名のお嬢さん方が舞台に居並び、華やかな幕開け。その中からミスきもの4名を選ぶその選考基準は、美しさだけではなく立ち居振る舞いも加味して、とのことだったが・・・・・・舞台を去り際の、一人の歩き方は、いただけなかった。
コンサート前の副市長挨拶は、東北大震災犠牲者への黙祷に始まり、終演後の義援金箱設置・寄付呼びかけで終わった。この時期のイベント開催に当たって、しごくまっとうなやり方だと思う。空席も、ちらほら。コンサートどころではない、かもしれない。でも「自粛」は何か違う、と思うのだ。東京のイベントは中止したらしいが、京都での各イベント開催を決断したことに賛成する。
さて、そのコンサート。曲目は、ベートーヴェン『序曲「レオノーレ」第3番』・モーツァルト『フルート協奏曲第2番』・ベートーヴェン『交響曲第5番「運命」』、アンコールでバッハ『管弦楽組曲第3番』。京都市交響楽団を率いる指揮は松井慶太、フルートのソロは上野由恵。
CDではクラシックをよく聴くものの、実際にコンサートに足を運んだ回数は、そう多くはない。五嶋みどりのバイオリン、フジコ・ヘミングのピアノのほか、2~3回。その程度の経験しかないが、京都市交響楽団、かなり良かった。弦楽器の音が好きなのだ。若い指揮者の指揮も、良かった。背が高いのも舞台栄えした。フルート、音はいいけど、すごく動くことに気を取られてしまった。上下に左右に。昔、マリンバ演奏者の動きがすごすぎる!と見入ったときのように。
それにしても、当日もらったプログラムで指揮者のプロフィールが間違っていたのは失礼な話。色刷りのプログラムと共に渡されたコピー用紙に、正しいプロフィールが。あと、ホールが乾燥していたのには閉口した。咳が出て。
老若男女・ホールいっぱいのきもの姿は、結構素敵な光景だった。京都。ときどき、きものを着よう、という気持ちになる。残念ながら終演時には結構強い雨が降り、いいきものは、着て歩けない、とも思う。シルックがいいらしい。普段に着て洗濯機で洗えるなら、もっときものを着るのに。