京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

本満寺

2024-04-02 22:26:34 | まち歩き

桜が満開と聞いて、本満寺を訪れた。

寺町通沿いに入口がある。

勅願寺ということで、壁には5本の白線。

入口左手には樹齢90年という満開の枝垂桜。さすがに結構な人出で、中国語が飛び交っていた。桜の巨木の周りには、50~60人はいた。

そう多くはないが花びらは風に舞い散り、散るさまを撮影しようとする人たちは、なかなか場所を移動しようとしない。結果、空を見上げて撮影することになる。

これは、人が引くのをずいぶん待って撮影したもの。桜の足元には牡丹が植わっている。

枝垂桜を通り過ぎ、北東方向の石畳を進む。

サツキにつつじ。5月に来るのもいい。

珍しい形の灯籠が。

本堂前の椿。これは妙蓮寺椿?

モミジもあり、境内は広くはないが、四季を通じて美しいお庭だと思われる。ただ残念なことに、植栽の説明が全くない。ここには市の駒札もないし、堂内の参観もできないから縁起の説明文もなく、いろいろなことがわからないままである。

本堂を、東駐車場より撮影。

本堂の扁額は「廣布山」。HPによると、「広宣流布山 本願満足寺」が正式名称のようだ。1410年創建の日蓮宗のお寺で、1536年天文法難の際には堺へ避難、1539年現地に移建し、後奈良天皇の勅願寺となったとのこと。1751年吉宗の病気平癒祈願をして以来、将軍家の祈願所になった。

1590年の秀吉による寺地移転の前からこの地であったらしい。それでも手水舎には五七桐紋が見える。これは別の意味があるのだろうか。

もちろん、軒丸瓦などにはほかの紋も入っている。

本堂を過ぎた右手に南門がある。河原町通葵橋西詰交差点の手前を北西に入り、次の角を左折するとすぐにこの南門の前に出る。が、やはり寺町通を上がるのがわかりやすいだろう。寺町通のなかでも、本満寺のある鶴山町は特にお寺が密集しているが、大きな石柱と柑橘の木を目印にすれば、通り過ぎてしまうことはない。

枝垂桜は週後半から続く雨に耐えられないかもしれないが、寺町通沿いの駐車場前(妙見さん脇)にはまだ蕾のソメイヨシノらしき桜の木がある。来週末まではじゅうぶん楽しめるだろう。

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