京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

新春の二条城

2025-01-24 21:32:36 | まち歩き

正月1日、東大手門入口には新春のポスターが、門の脇にはきらびやかな屏風が置かれていた。

子ども用のレイヤーカードのように、レンチキュラーというのか、見る角度によって画像が違って見える。ほんの数日前にも、屏風はあった。小正月を過ぎて20日前後まで飾っていたようだ。今日、前を通り過ぎるときには見かけなかった。

さて、1日に入城した際は、御殿は観覧不可で、お庭と展示収蔵館のみ見ることができた。

☆二の丸庭園こも巻きのソテツ

☆展示収蔵館前ポスター

昨夏にも、白い猫を二条城で見かけた。同じ猫だろうか。御堀端を急いで通り過ぎて行った。

二条城の向こうに沈む夕焼け。

 

ところで、1月4日~27日の期間、世界遺産登録30周年記念事業として「二条城の早春2025」と銘打ち、二の丸御殿〈大広間〉「帳台の間」が初公開されている。訪れたのはぼたん雪が降り積もる日だったが、外国人旅行者など非常に観覧客が多かった。帳台の間は、一の間(上段の間)に入室する将軍のための前室であったのではとされている。以前訪れた際は、一の間の東側に赤い立派な房のついた引手が目立つ帳台襖が締め切りだったが、今回、襖は開け放たれている。座敷越しでは遠くてよくわからないと思ったが、廊下をまわると帳台の間の北側襖も開けられていたので、そちらからはゆっくり眺めることができた。

当初描かれた花鳥図と、二条離宮となった時代に御所の障壁画を再利用した名所絵の模写がそこにあった。他の部屋と同様、本物の障壁画は展示収蔵館におさめられ、適宜展示されている。

収蔵館では2月23日まで、〈大広間〉帳台の間と〈黒書院〉帳台の間の障壁画のうち、皇室の離宮となった時代に御所から転用された障壁画の原画が公開されている。金具跡、色の違う金箔など、転用の痕跡が明らかにわかる。

朝、真っ白の世界になっていた二条城。観覧を終える頃、雪はすっかり融け、いつもの風景に。

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