遠足
多忙であるからこそ
「 急ぐべからず 」 の心がいっそう必要になるのです。
忙しいからこそ
急いだり あせったりしたりしてはならないのです。
世の流動がはげしいときこそ
「 不動心 」 や 気長で 大きな視野が必要になるのです。
それだけが 「 自分を守る 」 ことをしてくれるからです。
スピード時代であるからこそ
心は反対に カタツムリが富士山を登るような
ユックリズムの精神を必要とするのです。
亡父は 晩年 世のセカセカした風潮を憂えて
「 こんな調子では いずれまた 大きな失敗をやらかすぞ。
これからの日本人は 腹(肚)をつくることに努めなくてはいかん 」
・・・ と力説していました。
腹(肚)とは この場合には 「 急がない心 」 のことでしょう。
あわてないこと 落ちつくこと 気を長くもち
大きな視野に立つこと ・・・ すべて 「 腹(肚) 」 です。
世のスピードに煽られない 重い重心を心にもつことです。
忙しい世なればこそ 心が悠々 堂々している必要があるのです。
そのためには 「 腹(肚) 」を ・・・ と
父は いいたかったのだと思います。