遠足
問題は 何が正道で何が邪道であるのかということです。
その判別が容易ではありません。だから ・・・
ともすればあらぬ方へとふみ迷う
教えがたきは人の道なり
という歌が生まれることにもなるわけですね。
何が正道であるかは
人に教えられてわかるばあいもありうるけれど
つねにそうとばかりゆかず
自分の足でトコトンまで迷って 袋小路に追いつめられて
窮したあげく ゆくべき道のありかに気がつく
・・・ というケースもまた おおいにありえます。
いわゆる 人生の岐路に立ったばあいは
・・・ まずは たいていこんなものです。
「 努力するかぎり人は迷うものだ 」
とゲーテが言っているとおりで ・・・
迷って横道に入るから
正道の所在をみずから悟ることができる
失敗するから 成功がありうる ・・・ のです。
いわゆる「負けておぼえる相撲かな」 ・・・ ですよ。
だから
ワザと横道に入ることはよろしくないけれど
まっすぐのつもりで横へ入ってしまったということなら
・・・ 大いに迷ってよろしい のです。
大いに迷うべし ・・・ ということでしょうね。