散歩
幸福
筏井 嘉一
「 幸福 」 はどこかそこらにあるようで
さがしもあてず 髪白くなる
幸福って そこらに転がっているように思いがちです。
拾えそうです。 こちらの努力次第で。
拾い集めて自分にくっつけた幸福というのは
どうも真の幸福ではなさそうですよ。
くっつけたあとから落ちてゆくし またいくらくっつけても
からだがしなうほどぶらさげても
もうこれでいい ・・・ ということはありませんしね。
真の幸福というのは こんなのとちがうのではないですか。
外から自分にくっつけたものではなくて
このままで もう満足というのが
・・・ 存外 真の幸福ではないですか。