《輪旅 美濃飛騨ロングライド230kmへ!! その3》
暗闇、それに輪をかけた降雨・・・これ以上の悪条件は知らない。雨は止む気配がなく、それに寒さが徐々に加わってきた。ポンチョでは対応できず、衣類が濡れてきているようだ。
岩屋ダムの休憩所であるもの全てを着込む。ウィンドブレーカー、ロングソックス・・・やはり緊急時用の衣類は需要である。最悪の寒さを感じることなく走れた。祖師野辺りで、雨脚はさらに強まった。
天神堂で右折し、上之保への県道85号へ入る。街路灯は一気に減り、闇がさらに深まる。ヘッドランプの明かりだけが頼りというのは実に心細い。
民家の明かりが見えなくなった辺りより道は狭く、暗く、挙句に勾配が増してくる。もう少し若ければ泣きたくなる?シーンである。放生峠を越えないことには帰れない。絶望的な思いでペダルを漕ぐ。ほとんど無心状態で・・・
照らす角度の狭いLEDヘッドランプでは、路面全体を明るくしてくれない。おまけに雨筋がライトで白く照らされ、前方がハッキリと見えない。メガネを掛けた状態では、それに曇りがはいって最悪であろう。
唯一の救いは、このコースを早朝に通ったことである。これは痩せロバ氏のアドバイスで、その意味を実感した。かすかに覚えのある地形は安心感を与えてくれた。無事に放生峠を越えることができた。
濡れた路面を慎重に下り、鳥屋市の集落に降り立つ。後で聞いた話しであるが、カニ氏はこの闇と雨の中でパンクをし、かろうじて修理をしたという。タイヤの中に雨水が入らないよう、身体でカバーしながら修理をするのがコツだそうだ。
気持ち小止みになった道を快走する。水溜りになった場所も気にせず、最後の力を振り絞ってペダルを漕ぐ。ウィニングラン・・・そんなたいしたモノではないが、充実のロングライドの達成感を味わいつつ、脚の疲労も忘れてひた走る。
無事にスタート地点へ辿り着く。zenさんは先に帰ったようだ。ひろ○う氏は着替えを済ませ、クルマの中で仮眠を取っていた。私も早速、着替えを済ませる。乾いた衣類の有難さが身にしみた。
待つこと1時間、最終グループのカニ氏、てかり氏、痩せロバ氏が到着した。その顔は、疲労感を上回る充実感で満ち溢れていた。カニ氏は、濁河の上りで膝を痛め、テーピングでなんとか凌いだという。てかり氏は、久々野でギブアップを決めていたが、痩せロバ氏の励ましとアドバイスで230kmを走りきったという。
エントリーは6名、完走5名。試走とはいえ、かなりハードな走りとなった。230kmを15時間(早い人は12時間強)獲得標高差3000m、フラットなコースであれば有に350kmの負荷があったという。
究極のサイクリング、素朴にどこまで走れるのかなという興味は充分に満たしてくれたロングライドプランであった。同行してくれた仲間に最大の感謝を述べたい。ありがとうと・・・
このロングライドで多くのものを学んだ気がする。走りはもとより、ペース配分、ギア比の設定、タイヤのチョイス、ブレーキの調整、食料や飲料の補給、寒さや雨に対する装備、灯火類の強化・・・いい加減な経験や装備では確実に跳ね返される・・・心・技・体・・・この三つのバランスが取れてようやく完走が達成できるというシビアな遊びであることが実感できた。
最終的には心のありよう・・・いかにモチベーションが維持できるかだと思った。これもブルベの体験者、痩せロバ氏が居てくれたおかげで走れたように思う。
10月18日(土)にこの「美濃飛騨ロングライド230km」の本番を開催する。一人でも多くの方が同じ感動を味わってくれることを期待したい。
アバウトなコースマップは
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=a9f69eefb816c8c0ecf2b5579bf81591
追伸
今回の試走にサポートカーを出していただいたY嬢に感謝を申し上げます。
暗闇、それに輪をかけた降雨・・・これ以上の悪条件は知らない。雨は止む気配がなく、それに寒さが徐々に加わってきた。ポンチョでは対応できず、衣類が濡れてきているようだ。
岩屋ダムの休憩所であるもの全てを着込む。ウィンドブレーカー、ロングソックス・・・やはり緊急時用の衣類は需要である。最悪の寒さを感じることなく走れた。祖師野辺りで、雨脚はさらに強まった。
天神堂で右折し、上之保への県道85号へ入る。街路灯は一気に減り、闇がさらに深まる。ヘッドランプの明かりだけが頼りというのは実に心細い。
民家の明かりが見えなくなった辺りより道は狭く、暗く、挙句に勾配が増してくる。もう少し若ければ泣きたくなる?シーンである。放生峠を越えないことには帰れない。絶望的な思いでペダルを漕ぐ。ほとんど無心状態で・・・
照らす角度の狭いLEDヘッドランプでは、路面全体を明るくしてくれない。おまけに雨筋がライトで白く照らされ、前方がハッキリと見えない。メガネを掛けた状態では、それに曇りがはいって最悪であろう。
唯一の救いは、このコースを早朝に通ったことである。これは痩せロバ氏のアドバイスで、その意味を実感した。かすかに覚えのある地形は安心感を与えてくれた。無事に放生峠を越えることができた。
濡れた路面を慎重に下り、鳥屋市の集落に降り立つ。後で聞いた話しであるが、カニ氏はこの闇と雨の中でパンクをし、かろうじて修理をしたという。タイヤの中に雨水が入らないよう、身体でカバーしながら修理をするのがコツだそうだ。
気持ち小止みになった道を快走する。水溜りになった場所も気にせず、最後の力を振り絞ってペダルを漕ぐ。ウィニングラン・・・そんなたいしたモノではないが、充実のロングライドの達成感を味わいつつ、脚の疲労も忘れてひた走る。
無事にスタート地点へ辿り着く。zenさんは先に帰ったようだ。ひろ○う氏は着替えを済ませ、クルマの中で仮眠を取っていた。私も早速、着替えを済ませる。乾いた衣類の有難さが身にしみた。
待つこと1時間、最終グループのカニ氏、てかり氏、痩せロバ氏が到着した。その顔は、疲労感を上回る充実感で満ち溢れていた。カニ氏は、濁河の上りで膝を痛め、テーピングでなんとか凌いだという。てかり氏は、久々野でギブアップを決めていたが、痩せロバ氏の励ましとアドバイスで230kmを走りきったという。
エントリーは6名、完走5名。試走とはいえ、かなりハードな走りとなった。230kmを15時間(早い人は12時間強)獲得標高差3000m、フラットなコースであれば有に350kmの負荷があったという。
究極のサイクリング、素朴にどこまで走れるのかなという興味は充分に満たしてくれたロングライドプランであった。同行してくれた仲間に最大の感謝を述べたい。ありがとうと・・・
このロングライドで多くのものを学んだ気がする。走りはもとより、ペース配分、ギア比の設定、タイヤのチョイス、ブレーキの調整、食料や飲料の補給、寒さや雨に対する装備、灯火類の強化・・・いい加減な経験や装備では確実に跳ね返される・・・心・技・体・・・この三つのバランスが取れてようやく完走が達成できるというシビアな遊びであることが実感できた。
最終的には心のありよう・・・いかにモチベーションが維持できるかだと思った。これもブルベの体験者、痩せロバ氏が居てくれたおかげで走れたように思う。
10月18日(土)にこの「美濃飛騨ロングライド230km」の本番を開催する。一人でも多くの方が同じ感動を味わってくれることを期待したい。
アバウトなコースマップは
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=a9f69eefb816c8c0ecf2b5579bf81591
追伸
今回の試走にサポートカーを出していただいたY嬢に感謝を申し上げます。