Club野風増   岐阜・本巣100夢プロジェクト!

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舟旅 暴れ天竜を下る!!

2007-09-05 22:48:38 | Weblog
《舟旅 暴れ天竜を下る!!》

 もう一つの趣味、カヌー旅に出掛けて来た。場所は暴れ川といわれる天竜川、昔は洪水の多い河川であったという。

 川下り区間は高森町市田から飯田市時又、翌日に時又から下条村唐笠を計画した。あまりカヌーの経験はないのであるが、天竜川は水量、スケールとも私には充分なエリアでもある。

 JR飯田線時又駅に集合する。今日のメンバーは11名、結構な大船団になりそうでわくわくしてくる。初対面の方もあり、今日のアバウトなプラン内容を幹事のmasat氏より説明を受ける。

 先ずは川の下見を・・・ベテランといえども川を下る場合はポイントとなる瀬を陸より確認するのが基本である。特に「鵞流峡」は難所ということでじっくりと観察した。

 今日のスタート地点は市田。カヌーセンターもあり、ラフティングのスタート地点でもあって施設は充実していた。

 汗だくになってファルトを組み立てる。木製フレームは珍しいらしく、ギャラリーが一人だけ付いてくれた。

 行き成り、スタートで沈をする。しばらく振りのカヌー旅に緊張していたせいであろうか、大勢の目の前で恥ずかしい思いをしてしまった。

 水は少し濁り気味、水量も多目のようで川下りの困難さが想像出来た。結果は予想通り・・・今までに経験したことのない恐怖を味わうこととなった。

 行き成り瀬が目の前に現れ、ダッキーが白い腹を見せているではないか。必死のパドリングで右に逃げ、沈は回避したものの、乗員が見当たらない。

 大丈夫かと思いきや、30mほど先をポンプとともに流されるnawabaさんを見つけて安心した。

 今回は厳しい川下りになりそう・・・緊張感が高まってきた。

 しばらくの緩い流れに気分をリラックスさせ、周りの景色を楽しんでみる。生憎と中央アルプスは雲の中のようで眺望は楽しめない。

 やがて遠くに瀬の音が聞こえてきた。音の大きさで瀬の具合を想像してみるが、かなりヤバそうな音であった。

 意を決し、先行者の後を付いて行く。徐々に流れは速くなり、連続する瀬が眼前に迫ってきた。それは気のせいか1メートルはあるように見えた。現実はその半分くらいであろうが。

 必死にパドルを漕ぎ、艇が横にならないようにもがく。精神的に負ければ沈は確実、大声を出して気合を入れる。「ヨッシャ!ヨッシャ!」とわめいていたように思う。

 しぶきを大量に浴びてスプレースカートが吹っ飛んだ。水が一気に進入し、艇が沈み込んできて焦る。

 それ以上に浸水すれば沈は間違いなし。水舟を漕いで岸へ回避した。しばらくは放心状態に・・・今日はギブアップかも・・・後続のmasat氏に手を上げて「大丈夫!」と挨拶をするが。

 橋の下の木陰でランチとする。今日は総勢11名、いろんなつながりで今回のメンバーが集まった。簡単な自己紹介をする。

 その後は平穏な川下りが楽しめた。鮎釣りの人たちも優しく、トラブルになるようなこともなかった。場所によっては石を投げてくるヤカラもいるというが。

 フィニッシュは「鵞流峡」、かつては相当な難所であったようで、多くのカヤッカーを犠牲にしてきたという。

 覚悟を決めて早い流れに乗る。下見で決めていたラインに沿って艇を進める。あとは度胸の世界、左右のバランスを取りながら艇を安定させてひたすら前へ漕ぐ。

 しぶきが顔にかかり、艇はわずかに軋んでいる。その時間は数分、橋をくぐって流れが緩くなったところが時又港であった。

 今回も無事に川下りを終えることができ、同行の仲間に感謝をする。カヌーだけはソロ、単独でのツーリングはヤバイようである。ロール等、セルフレスキューもマスターする必要を強く感じた。

 その後、帰宅組と別れ、3人でキャンプを楽しんだ。

コースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=af0883d42e887159ca9c6b9d87dde4a2

画像(期間限定)
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1103415&un=42542&m=2&s=0


峠旅 白川12峠を走る!!その2

2007-09-03 22:37:48 | Weblog
《峠旅 白川12峠を走る!!その2》

 桜峠で追い付いて来たメンバーは予想通りの若手連中であった。日頃からレーサーで走り込み、脚に自信のあるツワモノばかりである。まあ、このメンバーと張り合うなんてことは有り得ない。

 他のメンバーの消息がつかめないのが心配であった。早くもリタイヤした方もいるとか・・・。辺鄙なエリアだけに携帯も圏外になっていた。

 道路脇に寝転がり、自転車の話題に話が弾む。4月末に行った「しらびそ峠」での体験はかなりシビアな状況があったようだ。寒いとか、暑いとか、それもツーリングでは重要な克服問題であり、ハイテク素材のウェアーも必要のようである。

 上佐見へ一度下り、再度、松坂峠の上りへと入る。健脚組には先に行ってもらうが、峠で待ってもらい、恐縮であった。

 番外の笹峠を高速?で走り過ぎる。その先の夏焼で左折をするが、角の酒屋で小休止をする。去年と同じように店主が出てきて、世間話に花を咲かせる。「金花水」というレトロな看板について話すと、それは八百津の酒造会社で付合いがあるという。

 結構な激坂の久野川峠を越える。脚の疲れも感じはじめるが、気力で乗り切る。

 次の峠は執幣峠。久野川の集落より沢を渡り、十三夜塔の前を通って峠の上りに入る。峠の手前には御岳の展望台があり、雲間に霊峰が望めた。

 執幣峠を越えたところでgakiさんに出会う。午前中の仕事を終え、追いかけて来たという。その熱意には頭が下がる。

 下ったところが和佐集落。最近「苗代桜」で有名になりつつあるところで、葉の茂った桜の大木が二本、川の向こうにそびえていた。

 井ノ口の橋のところを右折し、野田押峠への上りに入る。峠の手前には一軒の農家がポツンとあり、里から離れた生活は大変そうであった。

 久田島の高天良神社のところに出、佐見川を渡って稲田峠への上りに入る。新しく開削された峠道に情緒は無かった。

 最後は中屋峠。正確には本当の峠は600mほど西に位置し、かつては地元の方が利用していたという。黙々と上り、自然を満喫する。

 峠でMaxさんが待っていてくれた。お先にどうぞ!といってみたものの、仲間がいるのは嬉しいもので、今日の12峠の話をしながら坂を下った。

 夕方6時30分に役場に辿り着く。朝から約12時間、ほぼ走りっぱなしのツーリングであった。

 なぜ12峠なのか。いろんなツーリング・プランを組み立てる時、標高が二千メートルを越えるとか、未舗装が数十キロ続くとか・・・走行距離が200キロ近いとか、マイナス要因としてあきらめることがある。

 できれは思い立ったままにプランを組み立て、ツーリングプランを完遂したいものである。12峠を走りきった時、少しながらもそんな自信が持てたように思った。

コースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=4c9243925936d60ce0be37afb47d5a24

画像(期間限定)
http://album.nikon-image.com/nk/NK_AlbumPage.asp?key=1103071&un=42542