未来予想屋の競馬blog

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馬は知っている

2001-01-28 | 競馬コラム
昨日の京都牝馬ステークス。
私は1番人気マルカコマチにいっさい印を打ちませんでした。(結果7着)
なぜか?
それは、このレースへの出走が予定外のものだったからです。

マルカコマチは前述のとおり、このレースでの一番人気でした。
それは実力を認められたというよりも、このレースが彼女の引退レースとなったからです。
現在の競馬は若いファンが多いため、このような現象はよく見受けられます。
でも、実は彼女は前走のカウントダウンステークス(2着)で引退の予定だったのです。
じゃあ、なぜ年明けのここに出走してきたのか。
それは思うに、前走の惜しい2着に馬主や関係者が『もったいない』と思ったからでしょう。
しかし、
マルカコマチは知っていたのではないでしょうか。カウントダウンステークスが自分の引退レースだと。
馬は頭のいい動物です。
いつもと違う強い調教、周りの雰囲気に自分が引退であることを感じ取っていたはずです。
一生懸命走って2着になりました。
さあこれで故郷へ戻れる・・・・。

しかし・・・

関係者は言います。
『この馬に引退の花道を飾らせたい』と。
しかし私はこれは半分本心半分嘘だと思います。
『前走で引退の予定だったけど、予想以上に走ったもんだからもしかしたらまだ稼いでくれるかもと思いましてねぇ』
くらいいってくれりゃあいいのに。
もちろんサラブレッドが経済動物である以上、このような行為は致しかたないとも思います。
ただ、これだけは言えます。
こういう使われ方をする馬は馬券の対象にほとんどならない、ということです。

『このレースを使った後は放牧に出します』と言われた馬がその2週間後にはレースに出走している、といったことがよくあります。
これも同じく馬券の対象外です。
馬は知っているのです。自分が今どういう立場にあるのか。
どうされようとしているのか。

これは未来予想屋の馬券哲学の一つです。


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