みすきのぶろぐ

役者「みすき康人」です。活動報告や宣伝、日々思った事、感じた事、社会問題その他あれこれを超不定期的に綴っています。

やるせないなぁ・・・「おにぎり食べたい」~北九州男性死亡~

2007年07月12日 | 時事ネタ(みすき流)
日記に「おにぎり食べたい」 生活保護「辞退」男性死亡(朝日新聞) - goo ニュース

北九州市小倉北区の独り暮らしの男性(52)が自宅で亡くなり、死後約1カ月たったとみられる状態で10日に見つかった。男性は昨年末から一時、生活保護を受けていたが、4月に「受給廃止」となっていた。市によると、福祉事務所の勧めで男性が「働きます」と受給の辞退届を出した。だが、男性が残していた日記には、そうした対応への不満がつづられ、6月上旬の日付で「おにぎり食べたい」などと空腹や窮状を訴える言葉も残されていたという。


なんか、やるせないなぁ・・・。
このニュースは今朝のテレビで知った。
生活保護を「する側」と「される側」で意見の相違はあるんだろうが、役所の担当者は「手続きに問題はなかった」様な発言をしている。
この担当者は悪くないのだろう。

でも、やるせないなぁ・・・。
この男性も担当者の「働かないんですか?」に「働きます」と言ったし、ちゃんと書類に署名したのだろう。だから手続きはちゃんとしたものだったんだろうが、役所はこの男性の「働きます」に何も感じなかったんだろうか。
「働きます」と決意したとして、次の日からどこかの会社に勤められるような世の中では無い事は判りきっている。「働きます」と言っても収入がすぐに入るとは限らないだろうに・・・。

この担当者にしてみれば、あくまでも事務的な処理だったんだろう。
「これで受給者が一人減る」程度の。そして確かに法律には違反していないのだろう。

でも、生活保護ってそういう問題ではないでしょ?
みすきはこの件で、もし生活保護がストップされなかったらこの男性は死ななかったと思っている。


ただただ怠けて働かないのか、働きたくても働けない状況だったのか、この男性がそんな状況だったのかはわからない。しかしテレビでこの男性が住んでいた家が写っていたが・・・それを見る限りでは生活が想像できたし、やはりそう思わざるを得ない状況だろう。
そして1枚の書類がこの男性の命を奪ったと言っても過言ではないと思うが、いかがなものだろう?

やるせないなぁ・・・。
大袈裟な言い方かもしれないが、やはり底辺で喘いでいる人間の気持ちなんて、親方日の丸な公務員には到底わからないのだろうか・・・。
これも「美しい国」の姿なのだとしたら、そんな国は最低だし住みたくないしいらないし・・・!

「おにぎりが食べたい」・・・この一件では、日記に残されたこの言葉が妙に胸に滲みてしまった、そんなみすきでした。